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ディープスペースナイン

[スタートレック]

スタートレック・ディープスペース9

 概要

スタートレックシリーズの3作目です。TNGと同じ時代に設定されていますが、宇宙ステーションを舞台にした物語となり、メンバーが総入れ替えになっています。前半は、レギュラーを中心とした非常に多彩な一話完結の人間ドラマが展開されます。後半は、一転して大河ドラマになるようです。

アメリカでは、連続物TV番組の特性のため、前半は2作目のTNGの公開時期と重なっています。また、後半は最新作のVOYと公開時期が重なっています。

 お薦めシナリオ

第19話「謎のカーデシア人」

戦犯とおぼしきカーデシア人を取り調べるキラ・ネリスは、私怨により無意識のうちに虚偽の事実を作り出している可能性に気付きはじめる。果たして、謎のカーデシア人は、死んだはずの凶悪な戦犯なのか、それとも、善意の書記官なのか。武力で弱者を支配し資源などを搾取してきたカーデシアと搾取されつづけてきたベイジョー。しかし、本当の悪はカーデシア帝国なのかベイジョー人テロリストであるのか。キラはDS9の副官としての立場とベイジョー人としての感情の狭間で真実を見いだすことができるのか。謎のカーデシア人の真意は何処にあるのか。人間としての尊厳を問うシナリオ。

第21〜23話「帰ってきた英雄」

ベイジョーの英雄がカーデシア領内で捕らえられているという情報を入手したキラ・ネリスは、彼を救出に向かう。占領地でも仲間を気づかうその姿はまさに英雄であった。しかし、救出された英雄は何故か浮かない顔をしている。実は、英雄伝説は本人の意図しないところで真実がねじ曲げられたものであり、彼はそのことを苦痛に感じていたのだ。シスコ司令官にベイジョーの混乱を収拾するのに必要だと諭され、彼は英雄として生きる決断をする。その直後、ベイジョーの過激派によるクーデターが勃発し・・・。それぞれの人々の生きざまが描かれたシナリオ。

第53話「暴徒制圧モード始動」

バカ・シナリオ。ふとしたことから、DS9のカーデシア占領時のプログラム「暴徒鎮圧モード」が起動してしまう。そして、解除しようとすればするほど状況が悪化し、通信機も転送機も使用不能となりステーション内からの脱出も不可能になってしまった。そこへ、カーデシア占領時のステーションの司令官ガル・デュカットが取り引きを持ちかけてくるが、シスコ司令官は応じない。では、と、ガル・デュカットが立ち去ろうとした瞬間、さらに、敵前逃亡を阻止するプログラムが起動して、ガル・デュカットまでもが閉じ込められてしまう。事態は最悪の方向へ。そして、ついにステーションの自爆コマンドが起動する。

第76話「苦悩するジェム・ハダー」

第79話「フェレンギ人囚わる」

フェレンギ人のクワーク、ロムの兄弟は従兄弟の宇宙船で、艦隊アカデミーに入学するロムの息子ノーグを地球に送っていく。しかし、その途中でトラブルが起こり、三人を載せた宇宙船は20世紀のロズウェルに墜落する。有名なUFO事件をモチーフにしたコメディタッチのバカ・シナリオ。

第82話「ドクター・ノア」

バカ・シナリオのひとつ。ジュリアン・ベシアは、ホロスイートのプログラムで楽しんでいた。ホログラムの世界では、ジュリアンは凄腕のスパイである。そこへ、カーデシアのスパイとの噂のあるガラックが乱入してくる。さらに、転送機の故障で、シスコ司令官数名が登場人物と入れ代わってしまう。しかし、本人たちはホログラムの登場人物になりきってしまっている。転送機の修理が済むまではホログラムを停止できず、安全装置も機能しないまま物語は進行していく。

第83〜84話「地球戒厳令」

第88話「ロムの反乱」

クワークのバーで働くロムは、過酷な労働条件に不満を持ち、フェレンギで禁止されている労働組合を結成する。

第90話「裁かれるウォーフ」

艦隊士官の精神を問うシナリオ。「この制服を着ていると人生複雑になりますね。」「その襟に星が四つ付いて見ろ。植物学者になればよかったと思うぞ。」

第97話「クワーク絶体絶命」

フェレンギ人のクワークは、会計監査局FCAに営業免許も財産も没収される。しかし、彼の手元には、他のフェレンギ人が一生かかっても手に入れることのできない貴重な財産が残った。

第100話「神の船」

ドミニオンの戦艦をめぐって、惑星連邦とドミニオンの間の抗争が起きる。何としてもドミニオンの技術を手に入れたい惑星連邦と、何が目的なのかはっきりしないドミニオン。しかし、ドミニオンの性質をよく知っていれば、彼らが何を求めているのかは明らかであったはず。だが、お互いを信用できないために、双方とも、多大な被害を被ることになる。

第102話「戦う勇気」

ジェイク・シスコは、自らの中にある恐怖を思い知らされる。そして、臆病な自分と向き合うことになる。

第106話「秘められた過去」

カーデシア占領時代、オドーには誰にも言えない苦悩があった。

第111話「エディングトンの逆襲」

シスコ司令官は、裏切り者のマキのテロリスト=エディングトンを追跡するが、いつも逃げられてしまう。シスコが最後にとった手段は、惑星連邦の規約に反するものであった。でも、何故か、シスコは処罰を受けない。

第123話「プレゼント大作戦」

バカ・シナリオのひとつ。ドミニオンの指揮官ウェイユンの狼狽ぶりが見物。「下の部屋ではいったい何をやっているのだ。」

第126話「洞窟の密約」

生き残れば、戦闘に勝てればそれでいいのか。極限の状況でありながら、惑星連邦士官として理念と損得勘定との間で悩まずにはいられない。ドミニオン側の司令官の卑怯さと戦士の潔さが対象的。

 その他

物語を見るに当たって、最低限押さえておきたい事柄についてフォローしようと思います。詳細は、鋭意作成中です。

ベイジョーを取り巻くα宇宙域の政情

ベイジョーはカーデシアの植民地であったが、突然のカーデシアの撤退により独立を果たすことになる。立ち上げ直後のベイジョー政府はクーデターがいつ起きてもおかしくないほど極めて不安定な状態であり、惑星連邦に保護を求めた。しかし、カーデシアによる被占領経験から他種族に不信感を持つ者は少なくなく、惑星連邦も信頼できるパートナーとは認められておらず、これを快く思わない者も多数いた。また、この当時のベイジョーとカーデシアの関係は最悪であった。

一方、惑星連邦とカーデシアは和平協定を結び、両者の領域の境界線が設定された。その後も、既存の入植者は境界を超えて継続して住み続けることが認められている。しかし、カーデシア側植民地ではカーデシア当局と連邦側入植者のトラブルが絶えず、いつしか、連邦側入植者は地下組織を作り武装しはじめた。これがマキである。惑星連邦は、マキのような武力抗争を認めておらず、テロリスト集団として厳しく取り締まっている。

そうした中、預言者達の残した「選ばれし者(=シスコ司令官)」に関する預言が次々と現実となったこともあり、ベイジョーの独立を支援してきた惑星連邦は徐々にベイジョー人からの信頼を勝ち取っていく。そして、ついに、ベイジョーはカーデシアとも和平条約を結ぶに至る。

ほどなくして、カーデシアでクーデターが勃発する。軍事政権は倒れ、革命政府であるデタパ評議会が実権を握る。しかし、その背後にドミニオンがいるというもっぱらの噂である。クリンゴンは、ドミニオンに対抗するため、惑星連邦との同盟を破棄してまでカーデシアと対立することとなる。ところが、ドミニオンの影が及んでいたのは実はクリンゴンのほうであった。そして、惑星連邦がドミニオンの陰謀を暴いたことで、惑星連邦とクリンゴンの関係は修復に向かうことになる。

ついに、ベイジョーの惑星連邦加盟が認められた。しかし、調印式の場で、突然、シスコ司令官が選ばれし者の立場で加盟に異を唱えたため、ベイジョー側は加盟を延期してしまった。そして、シスコ司令官の預言通り、α宇宙域の政情は混沌としていく。失脚していたガル・デュカットが、密かにドミニオンと手を組みカーデシアに復権したのである。これに対抗するため、惑星連邦とクリンゴンは再び同盟を結ぶことととなる。そして、宿敵ロミュランさえも、惑星連邦側についた。

ドミニオンとカーデシアの連合軍が続々とα宇宙域での軍備を増強する中、決戦に備えて、惑星連邦とクリンゴンの連合軍も艦隊を終結しつつあった。その一方で、ドミニオンはベイジョーに不可侵条約を持ちかけて、惑星連邦との関係を断ち切ろうとしてしてくる。しかし、シスコ司令官は、惑星連邦がベイジョーを保護できないと判断し、ドミニオンとの不可侵条約の締結を進める。そんな中、ロミュランがドミニオンとの不可侵条約を結んだとの情報が入ってきた。惑星連邦とクリンゴンの連合軍がα宇宙域で孤立していく中、ついに決戦が始まる。そして、惑星連邦は、カーデシアの前線基地の破壊と引き換えに、DS9から撤退する羽目になる。

預言者と選ばれし者

ベイジョー独立直後、ベイジョー領域内で安定したワームホールが見つかる。そこには、ベイジョーの信仰の対象である預言者と呼ばれる種族の住む神殿があった。ベイジョーに伝わる預言書の中には、預言者によって選ばれし者が神殿の第一発見者となりベイジョーを導くという記述がある。ワームホール内を探索し、預言者とのファースト・コンタクトを果たしたシスコ司令官は、選ばれし者としてベイジョーの信仰の対象となった。

ドミニオン

フェレンギは、γ宇宙域の覇者としてのドミニオンの存在を逸早く嗅ぎつけ、莫大な利権を独り占めにしようとしていた。しかし、ドミニオンとの直接交渉は叶わず、長らくは謎であった。そんなある日、シスコ司令官達がγ宇宙域の探索中に、突如、ドミニオンの一族であるジェム・ハダーが現れ、惑星連邦と一戦交えることになる。しかし、それはドミニオンが惑星連邦に潜入するために巧妙に仕掛けられた罠であった。何とかドミニオンの侵攻を食い止めることに成功したものの、目に見えぬドミニオンの脅威は瞬く間にα宇宙域全体に広がっていった。

しかし、絶対的脅威であるかのように見えたドミニオンも、謎に包まれていたヴェールが次第に明らかになり、内部に多数の問題を抱えていることが判明する。創設者の支配を逃れようとするジェム・ハダーも少なくない。その鎮圧のために惑星連邦とジェム・ハダーが共同作戦を展開することもあった。

そんな中、ドミニオンへの対抗意識から宿敵ロミュランも含めて一つに纏まりつつあったα宇宙域の種族間の結束はカーデシアのクーデターを機に急速に失われていく。α宇宙域は混迷の時代へと突入した。

フェレンギ

最終更新時間:2005年08月15日 22時10分07秒

スタートレック