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旧/亀田興毅

大甘処分決定

詳細は亀田大毅のページで!

 備忘録

亀田興毅(20=協栄)が来年5月にも予定される再起戦でいきなり世界戦に臨む。同1月に予定されるWBC世界フライ級王者内藤大助(宮田)−同級1位ポンサクレック・ウォンジョンカムの勝者に挑戦することが26日、確実になった。この日、亀田家を代表して会見し、反則指示などについて全面的に謝罪。トレーナーの父史郎氏(42)は辞任という形でボクシング界から去った。地に落ちた信頼を回復するために、再起戦では実力者との対戦が求められる。父の後ろ盾なしで、厳しい復帰ロードを歩む。

再起戦でいきなり世界戦って甘過ぎねえ?まずはランク返上して、ノーランカーからやり直して来いよ。

記者からの質問に沈黙するシーン多し。誰に何を謝罪すべきか全然わからないまま出てきた様子。初めから、謝罪する意図などなく、事態を有耶無耶にしようとする意図が透けて見える。反則指示の有無を追求されても、言い訳はしないと繰り返すだけ。父親が言い訳しないと言ったのは認めたのと同じと認識している、と金平会長が助け舟を出して、ようやく観念したのか、反則指示を認めた。しかし、良く憶えていないらしい。反則指示を憶えてないなら、「亀田家のボクシング用語」は言い訳を取り繕うためのその場しのぎの嘘ってことになるが、記者からの質問には嘘だったことを認めてない。

ようするに、責任から徹底的に逃げてるだけ。言い訳で反感を買ったから、やり方を変えただけ。それでも、責任を逃れるために記憶喪失はしておく。背水の陣的な覚悟が何も無い。自ら何のリスクも背負わないと言うか、自分が背負うリスクを回避するためだけに、形式的な「謝罪」を演じてるだけ。

自分自身の実力偽装問題にも触れずに、これからも頑張って行きたいとか言われてもなあ。自分のことより前に言うことがあるだろって感じ。自分の実力聞かれて、フライ級の中で一番強いってさあ。

ただ、20歳そこそこの身でありながら、フラッシュの嵐の中、記者に執拗な質問の繰り返され、やりにくい雰囲気の中で1時間20分もの間、切れずに耐えた根性は大したもんだ。父親にはとても真似できないだろう。

落下傘チャンピオン

第44回衆議院選挙では落下傘候補が話題になったが、亀田興毅の世界戦では落下傘チャンプがもっぱらの話題だ。

以前に一戦たりともライトフライ級の試合をしていない二人が対戦して、勝った方がライトフライ級チャンピオンって、それ何て茶番劇?それが通るなら、これまでライトフライ級で頑張ってきた人達って何だったの?突然、落下傘のようにチャンピオン候補が降りてきて、本来のライトフライ級の選手を差し置いて試合をして、勝った方がチャンピオン。そして、チャンピオンになってからも、本来のライトフライ級の選手とは一戦もしないままベルト返上。

そりゃ、落下傘チャンピオンじゃあ、真面目にライトフライ級でやってきた選手と本気でやったら、一方的にボコられるに決まってるわな。ライトフライ級の選手とフライ級で試合したら有利になるけど、フライ級の選手がライトフライ級で試合したら不利だし。そもそも、亀田興毅のフライ級のランクからして、実力偽装の産物なんだから、どう考えたってまともにやったらボコボコにされるに決まってる。メッキが剥げる前に、言い訳作って逃げ出したわけだ。

2005年12月17日のアルベルト・ラモス戦の判定勝利を最後に引退を表明。

2006年5月突然の引退撤回と、ライトフライ級への転向表明。全く試合をしていないにも関わらず、ライトフライ級1位にランキングされ、同時に同級2位にランキングされた亀田興毅とWBA世界戦が発表される。

2006年8月2日にロベルト・バスケスがフライ級に階級を上げたことで返上したWBA世界ライトフライ級王座をかけて亀田興毅と対戦し、判定負け。同年12月20日に再戦し、またも判定で敗れた。

WBAライトフライ級タイトルマッチ

アンケートで9割以上が亀田興毅の負けと認める疑惑の判定だとか世間は大騒ぎしてるが、こんなことは初めから分かっていたことではないか?プロデビュー前から注目されていた選手がトントン拍子に勝ち続けて負け知らずのまま世界チャンピオン・・・そんなことが現実に起こると本気で思ってたのだろうか。普通に考えれば分かりそうなものだ。

以下、分かりきったことだが、敢えて、詳細に検証してみよう。

 ルール

現在、10点法が広く採用されているが、それは採点方法(ボクシング - Wikipedia)によると、各ラウンド毎に両者10点の持ち点から次のように減点される。

  • 全く互角の場合は減点無し
  • 相手がラウンドを優位に進めると−1点
  • ラウンド内で一度ダウンすると−2点
  • ラウンド内で二度ダウンするとー3点

WBC会長等から、「互角」はなるべくつけるな(1試合に2〜3ラウンド以下に抑える)とお達しもあり、殆どのラウンドで点差をつけるのが慣例となっている。そのため、現行の採点方法では、ダウンを奪っても、僅差の優位を2ラウンド奪われただけで帳消しになってしまう。

各ラウンドの優劣の判定は

によると

  1. クリーン・エフェクティブ・ヒット(有効であるかないかは、主として相手に対して与えたダメージに基づいて判定される)
  2. アグレッシブ(攻撃的であること。ただし単なる乱暴な突進は攻撃とみなさない)
  3. ディフェンス(相手の攻撃を無効にする防御。ただ単なる防御のための防御は採点されない)
  4. リング・ゼネラルシップ(試合態度が堂々とし、戦術、戦法的に優れ、巧みな試合運びで自己のペースに持っていくこと)。

「相手に対して与えたダメージ」は正確に計れるものではないし、「攻撃的」「巧みな試合運び」等も抽象的。加えて、それぞれの項目の重み付けも慣例による所が大きく明確ではない。よって、審判の主観によって採点が左右され易い傾向にある。

また、審判は全員アマチュアで報酬をもらっておらず、交通費等の滞在経費は興行主が負担する慣例となっているため、興行主側に有利な判定が出易い環境が存在することも問題視されている。

以上、まとめると、現行のルールが、疑惑の判定を許容していると言える。よって、どんなに疑惑が大きい判定であろうとも、ルール上は適正な判定となるのが現行ルールなのである。よって、少なくとも、判定ルールに限って言えば、亀田興毅の「勝利」は正当であり、何らケチをつける部分はない。

亀田の試合だけを特例として別のルールを採用しろと言う方が無茶である。あの判定に不服があるなら、その判定が容認されるルールに文句を言うべきであろう。ボクシングのルールが疑惑の判定を容認していることなど、この試合が行なわれる以前から誰もが知っている事実ではないか。知っていながら文句を言わなかった視聴者がボンクラなのである。ルールとして認めたなら、それがもたらす結果も受け入れるべきである。結果を受け入れられないなら、最初にルールに文句を言うべきなのだ。事前にルールに文句を言わずにおいて、思いどおりでない結果に文句を言うのは身勝手に過ぎない。

ん?ルールなんて知らなかった?・・・現状を知らない人には非難する資格などありはしない。文句を言うなら、勉強してから言うべきだろう。

尚、言うまでもないが、ここで正当としているのはルール上の問題だけであり、実際の試合運びの優劣やマッチメーク、ランキング、その他については全くの別問題である。それらは後で詳細に検証する。

 試合内容

ライトフライ級タイトルマッチの模様はスポーツナビ|格闘技|速報を参照のこと。

11R 序盤、亀田は、中間距離でガードを下げたランダエタに右のフックをヒットさせる。だが、ランダエタは追撃を阻むようにワンツー。亀田はランダエタのパンチを正面で浴びながらも、気迫を見せる。ガードは割れ、ランダエタのワンツーに何度ものけぞらされる。しかし、終盤には、ついに足が利かなくなる。自分からクリンチする姿に、会場は騒然。

12R 最終ラウンド、亀田は実直に正面からランダエタを倒しにいく。だが、ランダエタの手数は衰えない。亀田は何とか足を動かして、左右のストレートを振るいながら前へと出て行く。中盤には苦し紛れながら左のアッパーをヒット。足を利かされながら、左のストレートをクロスでヒットさせるが、もはやパンチにパワーがない。ランダエタは、フリッカー気味の右ジャブを突きながら、亀田の動きを冷静に読みきる。亀田は最後まで前進。ロープへ追い込んでラッシュを見せたが、ついに倒すことはできず、勝敗は判定へ。

各審判の判定はSANSPO.COMによる。

審判A 審判A 審判B 審判B 審判C 審判C
1 -2 -2 -2
2 -1 -1 -1
3 -1 -1
4 -1 -1 -1
5 -1 -1 -1
6 -1 -1 -1
7 -1 -1 -1
8 -1 -1 -1
9 -1 -1 -1
10 -1 -1 -1
11 -1 -1 -1
12 -1 -1 -1
115 112 113 114 113 115

11ラウンドで亀田興毅がフラフラ、対戦相手は涼しい顔という動かぬ事実から分かることは、それまでのラウンドで亀田興毅に蓄積したダメージが大きく、対戦相手は殆どダメージを受けていないことである。よって、「相手に対して与えたダメージ」を正確に計測できていたならば、それまでの殆どのラウンドを「クリーン・エフェクティブ・ヒット」の項目で対戦相手が優位となる判定が下されていたはずである。

もし、そうなっていないなら、それは、世紀の誤審であろう。もちろん、八百長はないという前提での話である。そして、それは、11ラウンドの段階で全ての審判が自覚できたはずである。

12ラウンドも亀田興毅がフラフラのままであり、このラウンドに亀田興毅優位の判定を下す理由は何もない。もし、互角と判定したとしても、それでも、無理に優劣をつけるとするなら、それまでの誤審を修正することを考えるだろう。

以上のことを考えると、1人だけ12ラウンドで亀田興毅優位の判定を下している審判の判定には大いに疑問が残る。しかも、この審判の12ラウンドの判定が逆であれば、亀田興毅はチャンピオンにはなれなかったのである。この点は非常に不自然と言わざるを得ないだろう。

賢者の指摘

闘論:亀田3兄弟ブーム 原功氏/具志堅用高氏−ボクシング:MSN毎日インタラクティブで、元世界チャンプの具志堅用高氏は次のように批判している。

亀田興毅君のここ何試合かは、内容は悪い。パンチできっちり倒したのではなく、相手が棄権したり、ローブローだったり、レフェリーが止めたり。ボクシングを普段見ない人は、KO(TKO)で勝ったら「強いのね」と思ってしまうけど、我々元ボクサーや現役選手で、彼を本当に強いと思っている人がどれだけいるだろうか。

弱い外国人とばかり対戦しているのに、日本や東洋太平洋のランキングに押し込んだ日本ボクシングコミッション(JBC)にも問題がある。日本選手と戦わず、本来のフライ級はWBA、WBC(世界ボクシング評議会)とも王者が強いこともあり、1階級下げて空位の王座決定戦に出る。金をかければ、そんなに簡単に世界挑戦できるのか。ボクシングの歴史から見たら、この現状は何だ。今度挑戦するWBAライトフライ級王座はかつて僕が持っていたタイトルだけど、彼と一緒にされたら困る。

具志堅氏の主張が正しいかどうかは、事実関係を詳細に検証しないと分からない。しかし、デビュー前から話題なってる選手が「連戦連勝」でチャンピオンに登り詰めるなどという三文ドラマのような展開を見せつけられては、それこそが真実ではないのかと思えてくる。

一方、ボクシング・マガジン元編集長の原功氏は次のように言っている。

「弱い相手とばかり対戦している」という批判は、誤解がある。6戦目までのタイ人選手は確かに弱いが、こういった「温室栽培」はマイク・タイソン(米国)らもやっていた方法で珍しくないし、否定されるものではない。7戦目以降の相手は元世界王者や世界ランカーで、ほとんどが格上だ。その時々でテーマを掲げ、それに合った相手と対戦して課題を一つずつ克服し、それから世界挑戦する。むしろ見習ってほしい手堅いマッチメークだ。

確かに、アマチュアの試合や、練習試合なら、温室栽培は否定されるものではないだろう。しかし、プロの興行として客からお金を取ってる試合で言えることではない。

いや、それ以前に、原功氏の主張は論点を逸らした完全な詭弁である。マッチメークに対する疑問は、実力偽装にあるのであって、本人の成長の問題ではない。それなのに、温室栽培云々と論点を逸らし、「6戦目まで」の実力偽装について言及しないのはおかしい。確かに、本人に自信をつけさせるための行為は何ら否定されるものではない。しかし、高いランクを正当化する目的で実力を偽装する行為は、明らかな不正行為である。そうした偽装行為の是非を論じているのに、温室栽培に話をすり替えるのは詭弁以外の何物でもない。

尚、「7戦目以降の相手」が本当に「ほとんどが格上」と言えるかどうかは後で詳細に検証するが、まともな「世界ランカー」と言えるのは8戦目と10戦目だけ。7戦目と9戦目と11戦目は一階級下から階級変更させていて、元の階級のランクから推定してみても[1]、その前の試合の対戦相手と比べて「格上」とは言えないどこか、明らかに格下である。つまり、対戦当時においては、とても「格上」とは言えない。この対談記事は、11戦目までの結果に基づいているのだから、「7戦目以降の相手」とは5人のボクサーを指しているのは間違いない。このうち、少なくとも3人は明らかに格下[2]である。では、何をもって「元編集長」は「ほとんど格上」と言っているのか。「元編集長」にとっては、過半数に満たなくても「ほとんど」なのか?もし、「元編集長」が本気で「ほとんどが格上」と言ってるなら、「ボクシング・マガジン」なる雑誌のレベルの低さがうかがえる。もし、「ボクシング・マガジン」なる雑誌がまともな雑誌であるなら、その「元編集長」の発言の目的は、実力偽装に加担するためであり、意図的に嘘を言っているとしか考えられない。

亀田人気にはマスコミの力が大きい。普通、ボクサーが注目されるのはある程度実績を上げてからだけど、亀田興毅選手は中学時代からテレビなどで取り上げられていた。5年くらいかけてメディアが育ててきたベースがあるから、今の人気があると思う。

スポーツの世界で「中学時代からテレビなどで取り上げられていた」ような青田買いは珍しいことではない。しかし、青田買いが成功した事例を見かけることはまずない。スポーツ雑誌の編集長を経験した人間なら、それを知らないはずがない。今回に限って、偶々成功する…ということが如何にありえないか分からないはずがなかろう。

こと、スポーツに関して言えば、青田買いは非常に効率が悪い。何故なら、頂点を目指す人間は多数居る一方で、実際に頂点に立てるのは一握りの人間だからだ。そして、誰が頂点に立つかを事前に予測するのは難しい。確実な成功を目指すなら、八百長をするか、多数の選手の囲い込みが欠かせない。多数の選手の囲い込みには多額の資金が必要になり、費用対効果に乏しく、下手すれば赤字になりかねない。事実、亀田三兄弟の青田買いでは、他の選手の囲い込みが見られない。つまり、亀田三兄弟が転けた時に保険になる選手を用意していない。

全く不正がないと仮定すると、これは極めて分の悪い博打であり、株主に対する背任行為を意味する。中小企業ならいざ知らず、大企業がそんな馬鹿げた博打に投資するはずがない。博打ではない確実な投資にするには、何らかの秘策が必要である。そして、選手を強くする秘策等は存在しない。そんな秘策があるなら、世界中の選手が既にやっているはずである。とすると、どんな秘策が残されているのか。スポーツ雑誌の元編集長なら、それが何を意味するか、簡単に理解できるはずである。

ま、とにもかくにも、記事の内容を具体的に検証してみよう。

 対戦データ

以上を元に対戦順にデータをまとめた。尚、フライ級のランクについては級の記述を省略した。

選手名 試合階級 実績 対戦時世界ランク 対戦時地域ランク
デンナロン・シスソバ フライ級 0勝2敗 なし
プラカルン・ツインズジム フライ級 0勝3敗 なし
サミン・ツインズジム フライ級 0勝4敗 なし
ダオチャイ・KTジム フライ級 0勝5敗 なし
ノパデッチレック・チュワタナ フライ級 確認できる戦績なし なし タイ国2位
ヨードゲン・シンワンチャー フライ級 0勝4敗 なし
サマン・ソー・チャトロン フライ級 元WBCライトフライ級王者 なし
ワンミーチョーク・シンワンチャー フライ級 WBC16位 OPBF東洋太平洋王者
ノエル・アランブレット フライ級 元WBAミニマム級王者 WBAライトフライ級11位
カルロス・ボウチャン フライ級 WBC13位 WBC傘下ラテン王者
カルロス・ファハルド フライ級 WBC30位 IBF[3]ジュニアフライ級[4]5位
ファン・ランダエタ ライトフライ級 元WBAミニマム級暫定王者 WBAライトフライ級1位
ファン・ランダエタ ライトフライ級 元WBAミニマム級暫定王者 WBAライトフライ級1位
エベラルド・モラレス フライ級 WBC12位
イルファン・オガー フライ級 東洋太平洋ライトフライ級1位
セサール・ロペス フライ級 元NABA北米王者

 マッチメーク

何故か、8戦目までの対戦相手は全員タイ人。何故か、日本人との対戦を拒否し、日本チャンピオンからのラブコールも無視している。

6戦目までの対戦相手は、公式に確認可能な範囲では全戦全敗[5]の完全な噛ませ犬。7戦目の対戦相手は、世界王者と言えば聞こえが良いが、対戦当時の実力は肩書きとはまるで違っている。35歳とボクサーとして比較的高齢なのは、一度現役を引退したからである。復帰後は負けっ放しで、亀田と対戦した当時は世界ランク無しの所謂ノーランカーであった。しかも、本来は一階級下の選手である。つまり、肩書きだけ立派で、その肩書きに見合った実力の伴わないロートル選手に過ぎなかった。まさに、噛ませ犬としては理想の選手である。

尚、8戦目の対戦相手の実力についても額面通りと言えるかどうか疑問を唱える声もある。

さらに、対戦相手の力量についても疑問がある。ワンミーは6月28日に日本の榎本信行を下して東洋太平洋王者に就いている。これは5月の段階で王者が空位であり、その時点でランキング1位・ワンミー、2位・榎本であったことから王座決定戦とされたのだろうが、肝心の榎本は4月11日に現日本王者の内藤大助との試合に敗れたばかり。これでは調整も何もあったものではない。ワンミーの実力を軽んじるわけではないが、亀田が周囲の野次を黙らせるためにも踏むべきステップがあるのではないか。

9戦目は、どうして、下の階級の選手と対戦しているのだろうか。それも、当時はライトフライ級でも、以前はミニマム級である。11戦目の選手も元ミニマム級の選手で、ライトフライ級からフライ級に階級を上げてWBC30位に格付けされたらしい。

12戦目の世界タイトルマッチに関しては、ランクの項目で説明する通り、完全な失笑物である。

 ランク

何と、噛ませ犬7人と闘っただけで、一度も日本人と対戦していないのに、JBC9位。

WBAの世界ランカーとは一人も闘わずして、WBA4位。

WBC16位に勝ってWBC12位。その後、ノーランカー(一階級下ではWBA11位)に勝ってWBC8位。その後、WBC13位に勝ってWBC5位。その後、一階級下なのに何故かWBC30位にランキングされた選手に勝ってWBC4位。

ライトフライ級のランクはもっと不可思議である。対戦相手はミニマム級から、亀田興毅はフライ級から、それぞれ階級変更した後、どちらも変更後のライトフライ級では一度も試合を行なっていない。それなのに、それぞれ1位と2位にランク付け。変更後の階級での実績がなくても、シード扱いにしてある程度の順位を与えるのは理解できる。しかし、それでも、実績がない以上、元の階級より順位を下げるのが常識であろう。対戦相手も暫定王者防衛に失敗した後であることを考えると、その後のミニマム級ランクを1位と見なしても、1位→1位の同順位据え置きが大サービスであることは間違いない。亀田興毅に至っては、4位→2位と順位が上がるミステリー。WBAは、既存のランカーを全員ボンクラと見なしたのだろうか。随分と失礼な話である。

 試合内容

8戦目と9戦目と11戦目とTKOであってKOではない。10戦目はローブロー疑惑あり。12戦目は多数の日本人が対戦相手の勝ちだと認める疑惑の判定。つまり、少なくとも、8戦目以降に関しては、胸を張れる試合内容ではない。

1Rどちらもクリーンヒットがないまま、0:40ワンミーチョーク倒れるがレフリーに隠れて決定的瞬間が見えない。亀田の後方からのカメラで見るとパンチが顔をこするかこすらないかの後、ワンテンポ遅れて勢い良くワンミーチョークが倒れてる。ワンミーチョークの後方のカメラだと亀田の手の動きに連れてワンミーチョークの顔が動いてるから当たってるのか?直ぐに立つワンミーチョーク。0:56亀田の左をしゃがんでかわすワンミーチョーク、しゃがみきって立ち上がろうとする瞬間、亀田の右が左肩にあたって、バランスを崩して倒れるワンミーチョーク。アナウンサーは2つダウンをとったと大騒ぎだが、どう見ても2つ目は死に体になって転けただけにしか見えない。これ、狙ってやれたら柔道で世界目指せるわ。1:50亀田が両手でワンミーチョークの頭を押さえつける。1:51離れ際に亀田が一発放つが、ワンミーチョークも反撃。亀田は反則が身体に染み付いてるのか?

2R0:37亀田が右手でワンミーチョークの頭を押さえつける。さらに両手に押さえつける。0:38ワンミーチョーク脱出。0:46亀田が右手でワンミーチョークの頭を押さえつける。0:47ワンミーチョーク反撃。2:47ワンミーチョークが低姿勢で亀田の懐に入ったせいで、亀田がワンミーチョークの頭を両手で押さえつけるような格好になるが、亀田の方から腕を外しに行く。

3R00:12何発か亀田のパンチが当たる。0:15パンチのダメージっぽく倒れるワンミーチョーク。0:38ガードの上から(?)亀田のパンチが何発か当たる。0:43パンチを食らったせいかロープに倒れ込むように後退するワンミーチョークを追いかけながらトドメの連打。ワンミーチョーク倒れてすぐ試合停止。TKO?

この試合、マッチメークはともかく、試合内容としては純粋に運で勝ったのかも知れない。ホールディングらしき行為が何度かあったが、いずれも決定打は繋がってない様子。1Rのラッキーパンチ2発とワンミーチョークが慌てて立ち上がった失態[6]で運良く勝っただけかも?

6R1:50右手を相手の背中に回して身体を引き寄せ、ガードを封じて連打。1:53〜1:58右手で相手の背中や首に押さえつけながら(これってホールディングじゃないの?)、左を連打連打。いわゆるハメ技で手数を稼ぐ。1:51、1:53、1:54にローブロー気味のベルトラインより低いパンチが入ってる。クリンチにレフリーが割って入ろうとうする瞬間の離れ際、2:02は完全に股間に入ってる。2:05のパンチはコーナーポストの死角になって見えない。その直後、カルロス・ボウチャンが股間を押さえながらもんどりうって倒れる。そのまま10カウントで試合終了。最後の一発は微妙だが、何発かローブローが入ってるのは間違いない。

どう見ても反則です。本当にありがとうございました。

どう見ても左フックより、その前の頭突きが効いてる件について。

 プロフィール

プロフィールも欺瞞に満ちている。「糸東流空手世界ジュニア大会で優勝」となっているが、糸東流は空手の4大流派のひとつであるが、その糸東流もいくつもの会派に分かれていて、糸東流の統一大会が行なわれているわけではなく、最大会派の大会でもないらしい。大会の規模が全くの不明であり、町道場レベルの小会派のオープン大会を誇大宣伝している疑いがある。

 八百長に必要な実力

八百長をすれば、全く実力がなくてもチャンピオンになれると思っている人はいないだろうか。そのような誤解から、ソコソコ強そうだから八百長じゃないという間違った論理を信じている人はいないだろうか。これは、とんでもない誤解である。

八百長をするにも、それなりの実力は必要である。八百長は、喩えて言えば、シークレットブーツのような物である。八百長をすることで実力をある程度かさ上げすることはできる。しかし、全く実力がないのでは話にならない。1mしか身長がないのではシークレットブーツで30cmかさ上げしても低身長であることに変わりないように、ある程度の実力がなければ八百長しても勝つことは出来ない。

以下、相手選手を八百長に巻き込む場合とそうでない場合に分けて考えよう。

相手選手もグル

手加減をするとは言え、立ちん坊で殴られっ放しでは不自然である。それなりに頑張ってるように見せなければ、誰の目にも八百長が明らかになる。それなりに鋭そうなパンチをそれなりの手数だけ繰り出し、それなりにガードもしなければならない。手加減によって普段より実力は劣っても、完全な0になるわけではない。その相手の手加減したレベルより弱ければ、話にもならない。軽く小突かれてKOされているようでは八百長さえままならない。

相手選手はマジ

KOされてしまっては八百長のしようがない。判定に持ち込むには、KOされないことが絶対条件となる。また、ローブロー等の反則技を使うにしても、相手の懐に飛び込めなければパンチが届かない。弱すぎては反則技を使う機会さえ与えてもらえないまま叩きのめされてしまう。

 まとめ

亀田興毅の実績は額面どおりのランキングより明らかに下回っている。世界王者に挑戦できるような実績には程遠く、彼の「強さ」は某TV局がヤラセで作り上げた幻影に過ぎなかったようだ。

こんなことを言えば対戦相手に失礼かも知れないが、12戦目の相手も、タイトルマッチとしてみれば、噛ませ犬であることは明らかである。タイトルマッチでなければソコソコの対戦相手なのかも知れないが、階級変更したばかりで新階級で実績がない選手ではタイトルマッチの対戦相手としてはあまりにお粗末である。強敵のフライ級王者との対戦を避け、わざわざ階級を落としてまで噛ませ犬と空位王者争奪戦をマッチメイクしたのに、それに大苦戦しているようでは底が知れる。

つまり、

  • 地球は青かった
  • 亀田は弱かった

ということである。

誰が悪いか?

選手は悪くないと擁護する意見も見られるが、これはどうか?試合後、判定が出る前、がっくりと肩を落としていたはずである。つまり、あの時点で、本人は負けを覚悟していたのである。それが、一転、勝利が転がり込んできたのだから、疑惑の判定であることは自覚しているはずである。その判定を聞いて、「判定では勝ったが、勝利に納得できない」と言うなら分かる。しかし、「おやじのボクシングが世界に通用することを証明した」だの「俺流のサプライズ」だのと開き直る姿からは、勝利の裏にある事実を全て正当化していることが読み取れる。批判をかわすために仕方なく再戦することになったが、未だに対戦相手を見下すような発言を繰り返しているようでは、同情の余地はない。そのような態度を取り続ける以上、間違いなく選手も共犯と言えよう。また、父親の責任も免れない。

しかし、選手や父親など、黒幕に比べれば小物にすぎない。一番悪いのは誰か?それは言うまでもなく、

  • 実績もないのに世界ランキングを与えるWBAとWBC
  • 実績もないのに日本ランキングを与える日本ボクシングコミッション
  • 売り込むために手段を選ばない所属ジム
  • 青田買いした選手をやたらと持ち上げるマスコミ
  • それを見て喜ぶ視聴者

ハッキリ言って、明らかな三文芝居を見せられて一喜一憂する視聴者が一番悪い。視聴者が喜ぶからマスコミもやらせをする。そもそも、やらせなんて今になって始まったことではない。マスコミ報道にやらせがあることは誰もが知る事実であり、報道を鵜呑みにせず、やらせかどうか良く検証するのは常識である。そして、明らかなやらせにNo!と言わない視聴者が一番悪い。

オマケ

 秀逸なジョーク

週刊東京脱力 (旧東京脱力新聞):【偽速報】 世界ボクシング協会(WBA)が試合ルールを変更には試合結果を皮肉ったジョークが・・・

今夜、日本の横浜アリーナで行われたライトフライ級世界王座決定戦の試合途中、WBA(世界ボクシング協会)は、急遽ルールの変更を行いました。

突然の変更だったため、現場はいまだ混乱しており、その詳細は不明です。

〜(中略)〜

なおこの試合結果を受けて、現時点で判明した新しいルールは以下の通りです。

1 試合中のダウンの有無は判定に影響されない。

2 手数で負け、有効打を減らしたとしても、強く激しく振り回せばよい。

3 足が止まり、ガードに専念できれば、高ポイント。

確かに、これまでとは明らかに違うルールになっています。

わざわざ「偽」とか追加しなくてもジョークだと分かりそうなものだが、真に受ける人間が居るとは驚き。

 縦読み

2ちゃんねるから

田興毅のタイトル奪取を、お前らどうして素直に祝福してやれない?

舎のヤンキーみたいな外見だから、いじめられっこ時代のトラウマでも蘇るのか?

回までに勝てば、王座奪取にかかった最短ラウンド記録を塗り替えていたそうだな。

戦錬磨のランダエタ相手にKO勝ちは最初から無理かも知れないと思ってたけど、

丁場の試合でも最後までスタミナを持続させ、勝利ももぎ取った亀田はスゲエよ。

高の試合だったと思うよ俺は。周りがなんと言おうとも、最高にカッコよかった。

意ある書き込みなんかに耳を貸すな。所詮は喧嘩も出来ないフニャチンの遠吠えだから。

上のに比べると下のは今ひとつか?

当に八百長なんですか?亀田選手頑張ってたと思うんですが・・

たったパンチの数も亀田選手の方が多かったと思います

ずかしくないんですかこんな中傷して

田選手って口はたしかに良くないけど本当はやさしいんです><

ってこの前プレゼント渡しに行った時試合近いのに笑顔でもらってくれましたよ

ックアウトするから見ときって言ってくれました

ジで超かっこよかったです。今まで以上にファンになっちゃいました^^

チつけるのはよくないと思います。亀田選手は頑張ったんだから

上の二つは、俗に縦読みと呼ばれる2ちゃんねる独特の表現方法。

最終更新時間:1970年01月01日 09時00分00秒

独り言

  • [1]亀田のランク付けから推定すると、ライトフライ級にはロクな選手がいないはずである
  • [2]亀田のランク付けから見れば間違いなく全員格下
  • [3]日本ボクシングコミッション未公認のため地域ランク扱いとした
  • [4]ライトフライ級と同じ
  • [5]記録がないだけという言い訳は通じない。いくら記録管理が杜撰な国とは言え、大物選手なら勝ち星が1つ以上は記録されているはずである。記録上0勝なら存在が重視されてない選手である良い証拠。
  • [6]脳へのダメージ倍増

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