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転送の謎

[スタートレック]

転送の秘密

 誕生の秘密

たいそうなタイトルですが、タネを明かせば大したことはありません。転送システムは何故生まれたかについて憶測を張り巡らしてみたいと思います。

4作目のヴォイジャーの第17話「ミッシング1937」では惑星への降下シーンがあります。これは、聞くところによると、全シリーズで初の惑星降下シーンであるということです。これは妙な話です。スタートレックは、ここまでの全シリーズを通して、数百話作られています。にもかかわらず、これまで一度も惑星降下シーンがなかったのは何故でしょうか。それは、実際に、このシーンを目の当たりにすると、よく分かると思います。視程が悪い状態での降下シーンなので、動きのある場面での宇宙船と景色の合成シーンが殆どありません。停泊中の宇宙船のシーンが多用されています。動きのあるのは、わずかに着陸直前と最後の発進のシーンくらいです。それでも、これを実際に見ると凄いと感じます。つまり、今のTVの特撮では、これだけのシーンを作ることさえ大変であるということです。

今の時代でさえ難しいものが、オリジナルシリーズの時代に出来るはずもありません。当時は、特撮の世界にCGなんてものはありませんでしたから。宇宙船が宇宙を飛ぶシーンを作るだけで相当な苦労があったはずです。実際、初期の頃のエンタープライズ号はまっすぐ飛ばずにドリフト走行していますし、オリジナルシリーズ中ではシーンの使い回しが結構あります。惑星降下シーンは作るのが大変であるうえ、毎回舞台となる惑星が違うので、使い回しも効きません。その点は、作者も困ったはずです。だから、苦肉の策として、転送システムを考案したのではないかと思います。ところが、これが功を奏して、未来的で斬新な雰囲気を醸し出すことになったわけです。

あまり、大した秘密ではなかったですね。

 技術

最終更新時間:2005年08月15日 22時21分03秒

スタートレック