{{category 携帯電話}} {{outline}} !!!デカいだけのiPhone Mac版ネットブックを熱望する人からは、「デカいiPhoneならイラね」と言われていた。 もちろん、デカいiPhoneを予想することは100%冗談である。 ところが、本当に大きなiPhoneが出た(笑)。 しかも、iPhoneからいくつかの機能が削られている。 *カメラ *電話機能 *近接センサー *Wi-FiモデルのGPS とはいえ、iPadのような製品には一定の需要はあるのだろう。 携帯メディア再生端末として見れば、iPadで機能も操作性も十分だろう。 しかし、Mac版ネットブックを期待した人にとっては期待外れな製品である。 iPadでは、Mac版ネットブックの代わりにはならない。 帯にも襷にも短い、そんな感じである。 !!!主な不満点 iPadに対する主な不満点は次のような所だろうか。 !!大きさとインターフェイスのバランス 小型端末としてなら、iPhone/iPod touchのユーザ・インターフェイスは良く出来ている。 Windows Mobileと比べれば、圧倒的に使い易い。 小型端末は、小型であるが故に、制約が大きい。 キーボードや画面は大きい方が良いが、筐体は小さい方が良い、という相反するニーズを満たさなければならない。 その制約の中で、Appleはキーボードよりも画面を優先した。 そして、キーボードを外すことによるデメリットを十分に補うだけの徹底した工夫を追求した。 小型端末としてなら、iPhone/iPod touchのユーザ・インターフェイスは正しい選択だろう。 しかし、操作性の低下を抑えているとはいえ、パソコンと比べれば操作性はかなり低下している。 MacOSは勿論のこと、パソコン版Windowsと比べても、iPhone/iPod touchの操作性は劣る。 端末の小ささを追求するなら、一定程度の操作性の低下は我慢しなければならない。 しかし、iPadクラスの端末であれば、小型端末ゆえの制約は大きく緩和されるはずである。 それなのに、どうして、iPadクラスの端末でも我慢を強いられるのか。 通常のOS Xと全く同じとは言わないまでも、少しくらいは改善できるはずである。 それなのに、iPhone/iPod touchの全くユーザ・インターフェイスを採用していることは多いに不満である。 !キーボードがない 携帯メディア再生端末として使う分には、キーボードは無用の長物だろう。 しかし、テキスト入力を多用する用途では、キーボードは必須である。 ソフトウェア・キーボードを使う間は実質的に画面が小さくなり、キーボードを省いたことはデメリットにしかならない。 ネットブックを期待する立場からすれば、粗末な作りでも良いからハードウェア・キーボードが欲しい。 !マルチウィンドウでない オフィス系ソフト等を使っていると、複数のウィンドウ間でデータをコピペを繰り返すことが良くある。 だから、マルチウィンドウ(「マルチタスク」という表現は間違い)で使えないのは大きな痛手である。 !!SSD採用 携帯メディア再生端末なら、SSDよりハードディスクを搭載すべきだろう。 エンコードした映像を入れるには、最大モデルの64MBでも少なすぎる。 容量が48GB増えただけで200ドル高くなるのでは、メディア単価として高過ぎだ。 また、内蔵ディスクを簡単に交換できないため、書換可能回数の少なさは大きな問題である。 追加のディスクが使えれば、まだ、マシなのだろうが、iPodには、そうした拡張性はない。 !!通信コスト 3Gモデルでは、電話契約と別にデータ通信のみを単体で契約しなければならず、通信費が高くつく。 ただし、iCall Free VoIPを使えば、電話契約を無しにできる。 いずれにせよ、iPhoneのように、キャリアがソフトバンクでは料金が高い。 !!!妥協点 !!Windows用ソフトが動かない Windows用ソフトが動かないことは、それほど大した問題ではない。 個人的に持っているWindows用ソフトは、ゲームが殆どである。 ゲーム以外にもいくつかのツール等を持っているが、携帯端末で使う必要は感じない。 ゲームも、できればいいな、程度にしか思っていない。 !!Mac用ソフトが動かない Mac用ソフトが動かないことも、それほど大した問題ではない。 というのも、自分のMacにも、純正ソフト以外には、次のようなソフトしか入っていないからである。 *エンコード系 *画像処理系 *Webブラウザ *オフィス系 *Windows互換用 エンコードや画像処理は、ネットブックに期待するのが間違っている。 Webブラウザは標準搭載ソフトで十分だろう。 オフィス系は、MS互換であれば十分で、iWorkで間に合うだろう。 追加のソフト代もそれほど高くはない。 Windows互換用ソフトは、Windows用ソフトがどれだけ必要かによる。 !!!まとめ 携帯メディア再生端末としては、それなりに悪くない端末である。 機能よりも、手軽に誰でも使えることを優先している。 ディスクと通信コストさえ許容できれば、使い物になるだろう。 iPadのライバルは、ネットブックではなく、ニンテンドーDSやPSPである。 しかし、ネットブックとしては、大きさの割に携帯端末並の制約を課す所が、期待外れである。 出先でアイデアを書き留める端末としては、非常に使い難い。 ちゃんとしたMac版ネットブックの登場を期待したい。 {{lastmodified}} {{category_list 携帯電話}}