[独り言]
最近は、地紋印刷という、コピーすると文字が浮き出る印刷がよく使われています。これを、さらに、一歩進め、地紋印刷+白抜き文字にすると、コピーすると全く違う内容に化ける文書になります。
これは、Microsoft Word等のワープロソフトでも簡単に作れます。一例を挙げると、次のようにすれば可能です。
- 文書全体(なるべく、紙のフチのギリギリまで)の背景色を黒15%にする。
- ワードアートや図形描画等で隠し文字や隠し模様を書く。
- 書式設定で、塗りつぶし黒50%の網掛30%パターン、線なしに指定、レイアウトを「背面」にする。
- 本文を大きめのゴシック体、できれば、ボールドで書く。
ただし、プリンタ等の特性に応じて、明度等の調整が必要です。背景がコピー後に白飛びするように、かつ、隠し文字が背景と同化して見えないように、調整してください。尚、余白に白い部分があるとコピー時に背景色が白飛びしにくくなります。これは、地紋印刷が、紙の色に応じて読取閾値を自動調整する(色付きの紙をコピーすると真っ黒になる…ということのないように)機能を利用しているからです。ただし、数mm程度であれば白い部分があっても問題ないようです。プリンタで印字できるギリギリのフチまで背景色が印刷されるようにしてください。フチなし印刷に未対応のインクジェット・プリンタ等では難しいかもしれません。
この方法は、セキュリティとしては、今ひとつです。グレースケールやフルカラーでコピーしたり、スキャナで取り込む場合には、ほとんど機能しません。とはいえ、不正をし難くする効果はあるので、導入する意味はあります。コピー防止用紙にはアルミ蒸着用紙や銀紙用紙等の製品もありますが、1枚当たり150円以上もします。
その点、手持ちのワープロソフトで手軽にできるやり方は、コストパフォーマンス的にも有利です。
最終更新時間:2010年06月30日 17時02分55秒
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