[科学基礎]
科学者は頭が固い?
トンデモさんは、科学者は常識外れなことを受け入れないと言い張る。しかし、本当に常識を覆す真実があるなら、科学者は間違いなく受け入れる。なぜなら、大発明や大発見をしたくない科学者など居ないからだ。全ての科学者は、日々、常識を覆す真実を探しているのである。たとえ、可能性が低くても、大発見の可能性があるなら、科学者なら、誰もが目を向ける。それでも、科学者が否定するのは、常識に反しているからではない。真実である可能性が限りなく0に近いからである。
そもそも、現代の科学者は不思議な物事が大好きである。たとえば、クルト・ゲーデルやフラン・ティプラー等の数学者、キップ・ソーンやリチャード・ゴットやヤキル・アハロノフ等の物理学者はタイムマシンなどの荒唐無稽[1]な話を大真面目に論じている。
血液型性格診断には300以上の論文が書かれたと言う。血液型性格診断は、実に多くの追試で検証された結果、否定されたのである。そして、「なぜ関係ないのにみんなが信じてしまうのか」まで研究されている。リンク先のページにはこうも書かれている。
古川氏の論文では、数字をあげてちゃんと根拠を示し「血液型と性格には相関がありそうだ」と結論していました。数字をあげて評価したことがこれに続く研究者の研究を容易にして、逆に数字的に否定しやすくなったということになります。結果として否定されたのは古川氏にとっては残念でしょうが、このような真面目な研究態度が、科学であるためは大事なのです。
トンデモさんは、トンデモ論が否定されると「頭ごなしに否定された」と反発する。しかし、以上で述べたとおり、科学者が否定するからにはそれなりの理由があって否定しているのだ。だが、ど素人のトンデモさんにはその理由が全く理解できない。そして、トンデモさんは、自分達の理解の出来ないものは間違いだと頭ごなしに決め付ける。実は、科学を理解せずに、「頭ごなしに否定された」と頭ごなしに決め付けているのはトンデモさんの方なのである。
トンデモさんには、まじめな研究態度はない。客観的かつ合理的理由を示しもせずに、それを採り上げない科学者が悪い、間違ってると証明しない科学者が悪いと責任転嫁する。そして、明らかな間違いを指摘すると自分達は科学者じゃないから分からないと逃げる。間違ってると判断できないなら、どうやって正しいと判断したのか。トンデモさんの主張は、個人的思い込みの塊でしかない。思い込みを殊更大きく採り上げ、因果関係の有無を無視して方向性の一致するものは全て取り込み、方向性の違うものは全て無かったことにし、それらしく聞こえるような表現方法にはこだわるが、証拠は示さず、反証には耳を貸さない。頭が固いのはトンデモさんの方である。
科学理論として採り上げてほしいなら、最低限、次の条件くらいは満足してもらいたい。
こじつけの良い事例として神々の指紋の「超古代文明」等を「ドラ○もん」に置き換える事例を挙げる。
同書中に現われる「神々の指紋」「神々」「超古代文明」「巨人」「ビラコチャ」「オシリス」などをすべて、「ドラ○もん」に置き換えて読んでみてください。
とくに違和感もなく、話が展開しているのではないでしょうか?
具体的に置き換えた後の文章を読んでみると面白い。というのも、置き換える前後で主張のレベルが変化していないからである。しかし、いったい、誰が、本気でドラ○もん説を信じるだろうか。ドラ○もん説に置き換えれば、誰だって、こじつけであることが理解できるだろう。しかし、何故か、それっぽい単語が出てくると、こじつけに気付きにくくなるのである。
最終更新時間:2006年02月24日 21時08分00秒
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