[携帯電話/旧]
通話可能PDAことWS003SH(W-ZERO3)
これは音声端末というよりPHSモジュール付きPDAである。WILLCOMが発表した組込用PHSモジュール「W-SIM」が使われていて、PHSの音声通話にも対応している。音声端末としては大きいが、その機能の豊富さは他を全く寄せ付けない。
他の音声端末の最大の欠点は画面が狭いこととキーボードがないことである。だから、音声端末でのwebブラウズはかなり苦しいし、音声端末でのメールの打ち込みも面倒だ。となると、データ通信は殆どPCを繋いで使うことになり、上限価格が上がって割安感が目減りしてしまう[1]。しかし、この端末なら、画面はVGAでキーボードもあるうえ、この機種で利用する限りは音声端末扱いらしいので、割安感も目減りしない。PHSでのデータ通信は全てPDA上で行って、必要に応じてPCにファイルを転送すれば料金も安心だ。キーボードが使えるなら転送もそれほど手間にはなるまい。skypeやエイジフォン[2]なら、他社との音声通話も格安通話が可能である。PHSモジュール付きで39,800円なので、PDAが欲しいと思っている人には手頃だろう。MS−WINDOWSユーザーは買っても損をしないと思う。私も、OSがマイクロソフト系でなければ、即買う所だが・・・[3]。
- エイジフォン
- エイジフォンはソフトウェアだけの提供なので、使用にあたっては、別途、プロバイダやTaRaBaやagilephoneやSipPhoneやGSフォンやFree World Dialup等のIP電話接続サービスに申し込む必要がある。その辺り、公式サイトに明記されてなく、初心者には分かりにくい。現在、無線接続で050番号を取得する方法は用意されていないようだが、着信はPHS番号で受けられるので、ws003shで通話する分に050番号は不要だろう。
WS003SHの通信料金
通信料金の詳細は携帯通話料金&データ通信定額を参照のこと。
WILLCOMの場合、インターネットに接続する方法は二つあります。
- AIR EDGE PHONEセンター経由
- プロバイダ[4]経由
前者はプロバイダ料金はかからない物のPC接続では使えません。一方、後者は別途プロバイダ料金がかかる物のPC接続でも使えます。ちなみに、AH-K3001Vでは、どちらでも、通信中の電話の着信も可能です。
さて、データ定額オプションの説明を見ると、音声端末でも後者の場合はPC接続扱いになると書かれているので、おそらく、課金の判定は接続ポイントが前者か後者かで見分けるのでしょう。WS003SHはオンラインサインアップの手続きをすることで自動的に前者の接続ポイントが設定されるようです。
尚、PDA用通信定額ならKWINやbitWarpもあります。中身はWILLCOMのようで、WS003SHで通話料定額プラン+データ定額オプションに加入するより安上がりです。ただし、通話機能はありません。
アプリケーション
対応アプリケーションの情報は以下から。
インストールの仕方は以下を参考に。
簡単に抜粋すると・・・
ダウンロードファイルの選び方
XScale | ARM | MIPS | SH3 | |
---|---|---|---|---|
PocketPC2005(WindowsMobile5.0) | 1 | 2 | - | - |
PocketPC2003SE(WindowsMobile2003SE) | 2 | 3 | - | - |
PocketPC2003(WindowsMobile2003) | 3 | 4 | - | - |
PocketPC2002(WindowsCE4.x?) | 4 | 5 | - | - |
PocketPC(WindowsCE3.0) | - | 6 | × | × |
Palm-sizePC/Palm PC(WindowsCE2.x以前) | - | - | × | × |
お勧めは表の番号の若い順。×は動かず、-は存在しない。Handheld PC用やSigmarionIII用は画面表示その他に支障が生じるので止めておいた方が良さそう。
インストール方法
ActiveSync
まず、Microsoft ActiveSync 4.1を母艦となるPCにインストール。MacintoshのVitualPCではインストールできてもW-ZERO3とは繋がらないが、とりあえず、インストールしてW-ZERO3との接続はスキップする。
アプリについては、普通にPCからインストールするだけなら、PCでインストーラを起動してW-ZERO3と繋ぐだけ。MacintoshのVitualPCでは、インストーラを起動してW-ZERO3との接続はスキップした後、拡張子がCABのファイルを探す。検索すれば、フォルダ名やファイル名がそれっぽいのが見つかるはず。複数ある時は、上のインストールするファイルの選択表を見て、ファイル名から推測して選ぶ。CABファイルを選んだら、それをW-ZERO3に持って行って、次項の方法でインストールする。
CAB形式
W-ZERO3でCABファイルを起動して、指示に従って操作すればインストール完了。
既にアプリの実行(EXE)ファイル有り
この場合は、INIファイル等の設定ファイルと共に好きな場所に実行ファイルをコピーしておけばインストール完了。
念のために
Macintoshとのファイルのやり取りはminiSDカードで持って行けば良い。W-ZERO3のストレージモードは認識しない[5]。
WindowsCE系汎用アプリ
.NET Compact Framework 2.0
これを入れないと動かないアプリ有り。ActiveSyncでインストールする。MacintoshのVitualPCでは、VitualPCでのインストール後に、次のファイルをW-ZERO3に持って行って、W-ZERO3でインストールする。
- C:\Program Files\Microsofut.net\SDK\CompactFramework\V2.0\WindowsCE\wce500\armv4i\NETCFv2.wm.armv4i.cab
GSFinder+
標準よりは操作性が少しはマシなファイラー。PocketPC用をダウンロードして解凍したファイルのうちGSFinder.WM2003.CABをインストールする。
TCPMP(CODEC同梱版)
映像見るならコレ。PocketPC用をダウンロードしてインストールする。以下の設定を変更する。
- オプション>ビデオ>インテルXscaleをチェック
- オプション>各種設定
- 詳細設定>拡張設定の小バッファでビデオ再生をスムーズをチェック
- 詳細設定>インテルXscaleのハードウェアズームを使用するをチェック
0.72RC1では、H.264[6]が20fpsくらいで再生できる。
WakeApp
どんなファイルでも指定した時刻に起動できる。が、定期的にアラームを鳴らしたい場合でも、その都度設定しないといけない。ファイルは一種類。WakeApp.exeファイルを好きな所に置いておけば良い。プログラム一覧に表示させる時は、自分でショートカットを作る。
その他
ソフトリセットが可能なアプリを入れておくと便利。
W-ZERO3専用アプリ
無線LAN接続切替ツール
場所によって接続先を変えるのに便利。
Opera Mobile
言わずもがな。
W-ZERO3 Monitor
現在地表示をゼンリンの地図サイトいつもガイドに設定しておくと便利。
Battery Monitor
本来はバッテリーの消費量を見るためのアプリだが、一定時間通信が無いときにダイアルアップ接続を切断する[7]のに便利。
アドレス帳CSVコンバータ
アドレス帳の移行に必須。母艦となるPCのないMacintoshユーザーは、一度、このツールで逆変換したデータをEXCELで解析して、携帯万能のデータをCSV変換した後、手作業でフォーマットを組み替えると良い。手間はかかるが、最初から入れ直すよりはマシ。
尚、0で始まる電話番号には注意を要する。
w03PhoneBook
携帯電話っぽい操作性をどうぞ。
メール関係
標準以外のメールソフトを入れるのは良いが、標準と置き換えるのはしばらく待った方が良さそう。
マカフィー・ウィルススキャン・モバイル
転ばぬ先の杖ってことで。
周辺機器
- miniSDカード
- 液晶保護シート
- 充電器
- 可搬型無線ルータ
- 持ち運び用ケース[8]
情報源
最終更新時間:2006年03月11日 21時00分42秒
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