掛谷英紀氏による疑似科学的詭弁

最初に 

次のような主張する人は疑う余地のないトンデモ論者である。

  • 実名は信用できる
  • 匿名は信用できない

その主張が全く妥当性を欠くことを以下に説明する。 発言内容のうち、真偽を検証すべき事項は大きく二つに分かれる。

  • 事実関係
  • 論理構成

前者は実名であっても正しいとは限らない。 実名でも平然と嘘をつく人もいる。 武田邦彦氏や今村光一氏などはその典型例だろう。 事実関係の信頼性はソースに依存するのであり、それを引用した発言者が実名であるかか匿名であるかかは関係ない。

後者は、発言内容だけで真偽を検証できる。 よって、これも、発言者が実名であるかか匿名であるかかは関係ない。

このような主張はトンデモ論者が、再反論困難な反論を受けたとき等に使う常套句である。 本当に自己の主張が正しいなら、信頼できる出典と妥当な論理構成で再反論すれば良い。 相手が匿名であることを殊更に主張するのでは、そうした再反論が困難であることを自ら認めているに等しい。

尚、このような主張をするトンデモ論者は有名人とは限らない。 全く無名のトンデモ論者にも見られる。 その場合、その人物の自称名が実名なのか偽名なのかすら判断がつかない。 有名人の名前であっても、本人なのか偽者なのか判断がつかない場合もある。 実名の証明すらできないのにそのような主張をするのはチャンチャラおかしい。

掛谷英紀氏の詭弁 

これまで掛谷先生とは数多くやり取りしてきましたが、今になって『科学の議論は公開・実名が原則』というのは私はとても卑怯だと感じました。
フォローを外されたことで俄然、掛谷先生への反論記事の続きを書く気持ちが沸き上がりました。 苦手な数理解析についても今から勉強していきます。

2021年4月3日午前0:38(翡翠の比奈) - Twitter


はい。 外されてしまいました。

実は、掛谷先生が私のnoteの記事の内容に全く反論せず、私の科学者としての素質を疑わせるようなツイートをした時点で、この掛谷先生とのやり取りは、いかに相手の周り(『観客』)からの評価を下げるかという極めて低俗なやり取りになっていました。 申し訳ありません。

2021年4月3日午前0:54(翡翠の比奈) - Twitter


1回目のnoteにはオンラインミーティングで反論した。 2回目のnoteは、貴殿が自分で研究者たちの前で発表する気がないなら、私が国際会議の場で引用して反駁するのでそれまで待てばよい。 できるだけ多くの学者が参加する場で議論するのが健全な科学。 自分一人が他人の時間を独占できると思うべきでない。

2021年4月3日午前1:18(Hideki Kakeya, Dr.Eng.) - twitter


私がいつ言論封殺をした? 私は左翼のように通報でBANに追い込むようなことは一切していない。 匿名の発言は信頼性に欠けると言っているだけ。 それを言論封殺と呼ぶとは、とても科学者の言とは思えない。 あまり調子に乗らない方が良い。下手をすると名誉棄損の要件を満たす。

2021年4月3日午前1:26(Hideki Kakeya, Dr.Eng.) - twitter


匿名で発言し続けたければ、それは自由だ。勝手にやればよい。 ただ、匿名でしか発言できない人間を無視する自由も私には与えられている。 私は限られた貴重な時間を、実名で活動する学者との討論に使いたい。 自分の自由は認めろ、お前の自由は認めないというその態度を一度自省しているとよい。

2021年4月3日午前1:31(Hideki Kakeya, Dr.Eng.) - twitter


へえ、出典を明示しても匿名は信頼性に欠けるのですね。
逆に、ソースのない空想でも実名は信頼できるのですね。

出典の信頼性と論理の妥当性が重要で匿名か実名かは信頼性と全く関係ないのでは?
匿名か実名かを殊更に問題にするのはトンデモ論の典型的な言い訳かと
実例:武田邦彦氏

2021年4月3日午前9:05(節操のないツイート1号) - Twitter


必要条件と十分条件の区別ぐらいすべき。 実名は信頼性の必要条件だが十分条件ではない。 出典を明示しても、出典元が匿名なら信頼できない。 出典元が実名なら、出典元を直接当たればいい。 もちろん、内部告発のように発言者に危害が及ぶ特別な場合は匿名はあり。 でも匿名で科学論文を書く人はいない。

2021年4月4日午前10:02(Hideki Kakeya, Dr.Eng.) - twitter

ここで私があげた論点は次のとおりである。

  • 「出典を明示しても匿名は信頼性に欠ける」のか?
  • 「ソースのない空想でも実名は信頼できる」のか?
  • 「出典の信頼性と論理の妥当性が重要で匿名か実名かは信頼性と全く関係ない」のか?

それに対して、掛谷英紀氏は正面からの回答を避けて以下に論点を逸らした。

  • 出典の信頼性がない場合は匿名でも実名でも信頼性を欠く
  • 出典に信頼性がある場合の引用発言の信頼性は否定せず

しかし、論点を逸らしたこの主張は3番目の論点である出典の信頼性の重要性を追認しているにすぎない。 尚、これに続く内容は以下の理由により採り上げない。

  • 「内部告発」云々は実名必須の前提が正しい場合に限られる
  • 本件はTwitter等での議論の話であって「科学論文」の話ではない

掛谷英紀氏は「実名は信頼性の必要条件」とする合理的理由を何も示していない。 合理的理由を何も示すことなく、「実名は信頼性の必要条件」を不可侵の絶対条件として話を強引に進めているだけである。 その不可侵の絶対条件のもとであっても「実名は信頼性の」「十分条件」にならない理由を示しただけにすぎない。 では、何のために「実名は信頼性の」「十分条件」にならない理由を示さなければならないのか? 「実名は信頼性の」「十分条件」にならない理由を示さなければならないのに、何故、「実名は信頼性の必要条件」となる理由を説明しなくて良いのか? どちらか一方だけ説明が必要で他方は不要、なんてわけがない。 一方の説明が必要なら、当然、他方の説明も必要である。 それなのに、何故、一方だけを不可侵の絶対条件として扱うのか。

掛谷英紀氏は、「出典元が実名なら、出典元を直接当たればいい」と言っているが、その場合の引用発言の信頼性は否定していない。 逆に、掛谷英紀氏は「出典を明示しても、出典元が匿名なら信頼できない」と言っており、それならば発言者が実名でも「出典元が匿名なら信頼できない」ことになる。 これは、つまり、発言の信頼性が出典元の信頼性に依存することを意味しており、それは発言者が実名か匿名かとは無関係である。

掛谷先生のこのツイートでも分かるかと思いますが、掛谷先生とはZoomミーティングで顔合わせをしており、既に先生は(Twitterの世界で唯一)私の本名・所属をご存知です。
掛谷先生の言う〇〇信者のような匿名アカウントと私は少し性質が違うと私自身は思いますので、ここで追記させていただきます。

2021年4月3日午前2:53(翡翠の比奈) - Twitter

何と、掛谷英紀氏は、相手の本名・所属を知りながら、匿名を理由に議論を拒否したのである。

先に、許可なく私の個人情報に繋がるような企業研究者ではないことを示唆する内容のツイートをされたことは癪に障りますが、開催された『クローズドの勉強会』の内容を明かすことはできないことは掛谷先生・私を含めた参加者全員が了承していることですので、その点についてはご理解ください。

2021年4月3日午後8:10(翡翠の比奈) - Twitter

何と、掛谷英紀氏は、「科学の議論は公開・実名が原則」だと言いながら、クローズドの勉強会である「オンラインミーティング」に参加したのである。 そして、Twitter上では非公開の場で「反論した」とだけ主張して、その反論の内容を公開していない。 公開が原則だと言いながら、反論の内容を公開しないのは完全なダブルスタンダードであろう。 クローズドの勉強会だからその内容が公開できないのであれば、それとは別に反論の内容を簡潔にまとめて説明すれば良いだけであろう。 それすらしない人間が「科学の議論は公開・実名が原則」とはどの口が言っているのか。

Twitterは「科学の議論」ではないと言い訳が返ってくるかもしれないが、それなら、何故、非公開の場で「反論した」と主張したり、相手の信用毀損に走ったのか。 Twitterが「科学の議論」ではないなら、「匿名でしか発言できない人間を無視する自由」を行使して、沈黙を守れば良いのではないか。 掛谷英紀氏は、自らの都合に合わせて「匿名でしか発言できない人間を無視する自由」を言い訳にしているのではないか。

おそらく、本件の真相はこうであろう。 掛谷英紀氏は、簡単に決着する問題だと甘い予想をしていたのだろう。 しかし、実際に議論すると、掛谷氏が思っていたより容易でないことがわかったのだろう。 そこで、「科学の議論は公開・実名が原則」との後付ルールを振りかざして、唐突に議論を中断したのである。 それは、完全に掛谷英紀氏自身の見込みの甘さと許容量の問題である。 それならば、潔く自己都合だと素直に認めたうえで「無視する自由」を行使すれば良いのである。 しかし、掛谷英紀氏は自己都合であることを認めたくなかったのだろう。 そこで、匿名という言葉の響きを悪用して「匿名の発言は信頼性に欠ける」と相手を信用毀損する手段によって責任転嫁を図ったのだろう。

しかし、この一連の掛谷英紀氏の発言は、何の根拠もない、取ってつけた言い訳に過ぎないのだろう。 だから、「匿名の発言は信頼性に欠ける」とする合理的理由を一切説明できないのだろう。 そもそも、掛谷英紀氏は相手の本名・所属を知っているのであり、百歩譲って「匿名の発言は信頼性に欠ける」としても、掛谷英紀氏にとっては「匿名の発言」ではない。 このように完全に矛盾した言い訳であるから、理由説明を求められたら論点を逸らして誤魔化すしかないのだろう。 自己都合の責任を言いがかりで相手に転嫁するような輩には議論に参加する資格はなかろう。

掛谷英紀氏の無知・無理解 

掛谷英紀氏は情報工学が専門であって生命科学は専門外である。 そして、専門外のことに見当違いな異議を申し立てている。

昨日の #おはよう寺ちゃん でお話しした通り、この報告書の内容では、懸念が表明されて当然。 日本を含む14ヶ国が懸念を示しているのに、日本の生命科学者の中にはWHOの報告書だから正しいという人がいる。 彼らは自分で読んで、自分の頭で判断する能力が無いらしい。

2021年4月1日午前7:10(Hideki Kakeya, Dr.Eng.) - twitter


科学において最も重要なのは健全な懐疑。 逆に最大の敵は権威主義。 日本の生命科学者には権威主義の人が多いのを懸念している。 CDCを持ち上げ、WHOを崇める人が多い。 ファウチもテドロスもやっていることは問題だらけなのに批判しない。 だから、小保方事件でも日本の生命科学者は簡単に騙された。

2021年4月1日午前7:50(Hideki Kakeya, Dr.Eng.) - twitter


直接お会いしたことのある笹井先生の自殺という非常にショックな出来事に関与していることから、あまりこの話題には触れたくありませんが、
騙されたのは『彼女を持ち上げた生命科学者』であって、少なくとも私の近くにいた生命科学者からは、T細胞受容体遺伝子の再構成(組換え)の矛盾から、

2021年4月1日午後2:31(翡翠の比奈) - Twitter


論文が発表された翌日には捏造ではないかという話題になりました。 一般には少々難しい内容であることから、当時その声が拡がることはありませんでしたが、それを指摘することができるのもまた『生命科学者』であることは事実だと思います。

掛谷先生の生命科学者への『敵意』は限度を超えています。

2021年4月1日午後2:32(翡翠の比奈) - Twitter


疑いを持ったのに黙っている方が、騙されるよりさらに罪深い。 私は新型コロナ問題の不正追及に積極的な海外の生命科学者には最大限の敬意を持っている。 私が軽蔑するのは、不正を察知しても沈黙を続ける日本の生命科学者。 STAP細胞事件でも、不正を暴いたのは11jigenさんのような在野の人だった。

2021年4月1日午後11:41(Hideki Kakeya, Dr.Eng.) - twitter

「日本の生命科学者の中」の一部に「WHOの報告書だから正しいという人」がいるのかどうかは知らないが、その事実からは「日本の生命科学者には権威主義の人が多い」「CDCを持ち上げ、WHOを崇める人が多い」という結論は導けない。 それに対して、「小保方事件でも日本の生命科学者は簡単に騙された」が事実無根であることを指摘されると、自らの認識の誤りを闇に葬り去って、掛谷英紀氏は「疑いを持ったのに黙っている方が、騙されるよりさらに罪深い」と言い出す。 しかし、掛谷英紀氏はその根拠を何も示していない。

まず、科学論文は発表されただけで本物だと認められるわけではない。 数々の追試で同じ結果が出て初めて本物と認められるのである。 また、STAP論文の場合は、それを直接詐欺に利用することはできないから、論文の怪しさを一般人に啓蒙する必要性も乏しい。 だから、論文の怪しさを一々指摘しなくても、追試の結果を待てば良いだけである。 少なくとも、STAPについては「疑いを持ったのに黙っている方が、騙されるよりさらに罪深い」と言える根拠が何もない。

また、一般に、科学論文への疑義は公開されるため、傍観者効果も発生しない。 誰も疑義を公開しなかったことであれば、確かに、「疑いを持ったのに黙っている方が、騙されるよりさらに罪深い」。 しかし、既に誰かが指摘していることであれば、改めて同じことを言わずとも疑惑は明らかになる(というか、なっている)。 事実、新型コロナウィルスの起源についてもSTAPについても、既に疑惑が白日の下に晒されている。 誰も声を上げずに疑惑や不正が闇に葬り去られた事例を挙げるなら主張内容は尤もだが、白日の下に晒された疑惑を挙げても声を挙げないことが「罪深い」理由にはならない。

発言に責任をもつという観点からも議事録を残し、後世に検証するという仕組みが大切です。 記録に残らないことが前提なので、K値を導入すべきとか、PCR検査の拡大は百害あって一利なし、みたいな乱暴な発言ができるのだと思います。

2021年4月4日午後0:02(Satoshi Tanaka) - Twitter


たくさんの人に影響を及ぼす政策の決定過程が不透明であることの弊害について学ぶ必要があります。

2021年4月4日午後0:06(Satoshi Tanaka) - Twitter


であれば、なぜ中国政府や武漢ウイルス研究所の情報隠蔽について何も声を上げないのですか? 彼らは研究所のデータベースを遮断しました。 生命科学者のミスが世界で数百万人の死をもたらしたかもしれないのです。 世界の学者は声を上げ始めているのに、なぜ日本の生命科学者は何も言えないのですか?

2021年4月4日午後0:15(Hideki Kakeya, Dr.Eng.) - twitter

最初に断っておくと、田中智之氏はフェイク情報についての問題提起をしているのであって、掛谷英紀氏の主張とは全く論点が違う。

「中国政府や武漢ウイルス研究所の情報隠蔽」については早くから各国政府やWHOが非難している。 掛谷英紀氏が指摘する通り、ウィルス起源に関する報告については、既に「日本を含む14ヶ国が懸念を示している」。 WHOのテドロス氏も、調査が不十分だと認めているし、調査に非協力的な中国政府の批判もしていた。 以上の事実は、生命科学者しか知らない事実ではない。 世情に興味がない人を除けば誰でも知っていることだろう。 だから、声を挙げることを生命科学者に限定する理由はどこにもない。 それなのに、「日本の生命科学者」を標的にした批判をするのでは、「掛谷先生の生命科学者への『敵意』は限度を超えています」と指摘されて当然だろう。

新型コロナウィルスの起源の問題については、既に、科学の手を離れて政治の問題となっている。 既に「中国政府や武漢ウイルス研究所の情報隠蔽」は明らかになっており、科学的には決着した問題である。 中国政府はそれを認めないし、態度も改めないが、今後は、中国政府にどうやって政治的圧力をかけるかの問題である。 つまり、掛谷英紀氏は、政治分野の主張を展開しているにすぎない。 政治分野において自らの思惑通りに事が進まない不満を「日本の生命科学者」のせいにしているだけである。


  • このページの参照元

    科学

このページへのご意見は節操のないBBSにどうぞ。

総合案内

科学一般

疑似科学等

医学

地震

電子工学

相対性理論

量子力学

基本

標準理論

解釈等

実験・思考実験

外部リンク