地震爆発論(笑)残骸

最初に 

ここは地震爆発論(笑)の記述を整理する前の残骸である。

この論文の骨子は、昨年暮の冬季休暇期間中に書き上げたものでありますが、国内の2つの科学雑誌およびに英国の科学雑誌NETUREから掲載を拒否されました

あいさつ文 - 石田地震科学研究所

こんなツッコミ所満載のトンデモ理論でどうして査読を通ることを期待したのか(笑)。

来月からは幸福の科学の職員として、中部支部長という役目に専従することになりました。 この会は、参考文献にも示しました「太陽の法」を著した、大川隆法という偉大なる魂が主催する理想世界建設のための団体であります。 物質文明の終焉を感じ取った目覚めたる人々が、21世紀の文明を創るべく集結しつつある団体であります。 本当の意味での学問を求める人は、是非人生の大学院幸福の科学(The Institute for Research in Human Happiness)に学ばれることをお勧めします。

あいさつ文 - 石田地震科学研究所

この人、真性だ(笑)。

大規模人工震源(笑) 

定説地震論への疑問

①なぜ4000ガル(岩手・宮城内陸地震で記録された)もの加速度が記録されるのか?

②鋼鉄でもない岩盤に”生きた歪”が本当に何万年も蓄積されるのか?

③岩盤の歪は”死んだ歪”つまり永久歪になるので、980ガルを超えるような反発力など発揮できないのではないか?

④2006年までに東海地震は必ず起きるという説はどうなったのか?

⑤なぜ地震発生確率の低い場所に大きな地震が発生するのか?   ・・・・・定説地震論に間違いがあるのではないか。

地震爆発論学会解説 - 石田地震科学研究所

先に細かいツッコミを済ませておく。

  • ①②③の疑問の根拠が不明である
    • 「鋼鉄でもない」ことが、何故、「”生きた歪”が本当に何万年も蓄積されるのか」という疑問になるのか不明である
      • 例えば、「鋼鉄でもない」プラスチックの下敷き等を曲げてみれば、割れない限り「生きた歪」を蓄積できることは容易に確認できる
      • むしろ、鋼鉄等の金属は可塑性により短時間ですら「生きた歪」を蓄積しにくい
    • 「岩盤の歪は”死んだ歪”つまり永久歪になる」とは何を根拠に言っているのか不明である
  • 「2006年までに東海地震は必ず起きるという説」とは誰が主張しているのか不明である
  • 「地震発生確率の低い」とは何を根拠に主張しているのか不明である
    • 真の確率値と予測値と過去の頻度は全くの別物である
      • 将来地震が発生し得る真の確率値が人類による予測値と一致するとは限らない
      • 現在の地震予知技術は真の確率値を正確に知ることが可能になる水準には達していない
        • かつては、東海地震だけがある程度の精度で予知できると考えられていたが、他の地震の予知の目処は全く立っていなかった
        • 現在では、東海地震についても他の地震と同様に予知困難と考えられている
      • 過去に地震が発生した頻度は記録が残っている期間(数百年〜数千年)における頻度しか分からず、万年や億年のオーダーの地殻変動の確率を正確に表しているとは限らない
  • ①②③は地震のエネルギー源に関する疑問であり、④⑤とは全く別の疑問である

①②③を読む限り、石田氏は、「岩盤の歪」が地震のエネルギー源であることに異論を唱え、他のエネルギー源があると主張しているように読める。

真面目な科学的人工地震研究では、人工震源と誘発地震があるとされる。 そして、人工震源は、地下核実験を除けば、大きな地震は起こせないとされている。 北朝鮮の核実験の地震はM4.0とされる。 広島型原爆がM5.5相当とされる。 原爆の理論的限界がM6.5相当とされる。 米国の水爆W71による人工地震がM7.0とされる。 ソ連の水爆ツァーリ・ボンバでM8.0相当とされる。 これを超える人工震源は現代の技術では実現できていない。

石田氏の話に戻ると、「岩盤の歪」が地震のエネルギー源ではないとするなら、核に匹敵するかそれ以上の別のエネルギー源があることになる(笑)。

プレートまたは岩盤に蓄積される歪エネルギーが核爆発に相当するエネルギーであるとは考えられません。


少なくとも、地震の原因が岩盤の歪エネルギーであるという定説には納得できません。

地震爆発論(笑)ー批判版ー - 石田地震科学研究所

誰もそんなこと聞いてないんだけど(笑)。 「考えられません」は単に石田氏に想像ができないというだけであって、何の根拠にもなっていない。 というか、地球規模の地殻活動に「核爆発に相当するエネルギー」がないなら、マグマにだってそんなエネルギーがあるわけがないことは小学生にもわかる理屈である。

「歪」という物理エネルギーは化学エネルギー(爆発など)のマイナス4乗分の一と言われています。

核反応のエネルギーは化学反応のプラス4乗倍と言われていますから、地震のエネルギーはプラズマ状態での反応かもしれません。

地震爆発論(笑)ー批判版ー - 石田地震科学研究所

「物理エネルギーは化学エネルギー(爆発など)のマイナス4乗分の一」とか「核反応のエネルギーは化学反応のプラス4乗倍」とか全く意味不明である(笑)。 同じ重量の重水素が生み出す核融合エネルギーは酸素との化学反応で得られるエネルギーの何倍等の話をするなら分からなくもない。 しかし、そうした前提条件を何も出さずに「マイナス4乗分の一」だの「プラス4乗倍」だの、全く何を言いたいのか意味不明である。

核爆発を超える水素爆発(笑) 

地震現象は地下において起きる水素の爆発(爆鳴気爆発:Detonation)であると考えるまったく新しい地震発振理論です。

地震爆発論とは - 地震爆発論学会 地震爆発論学会解説 - 石田地震科学研究所

「爆鳴気」とは爆発可能な比率で混合された気体のことである。

なんと、石田氏は、水素と酸素の化学反応が核爆発に匹敵するかそれ以上のエネルギーを生み出すと主張しているのである(笑)。

その水素はどうして発生するのか、地下水がマグマの高熱に接して起きる熱解離という作用で発生するのです。 地下水だけでなく、マグマには大量の水が存在しています。 その水の化学反応で地震が発生するのです。

もう少し詳しくいいますと、水が解離する度合い(解離させる能力といってもいいでしょう。)は次の図に示すように温度と圧力で変化します。

「水が解離する度合い」(笑)

通常、地下ではこの解離度に応じて安定した状態、静穏な状態でおさまっています。 しかし、マグマが上昇したり、地殻に亀裂が入って圧力が変化すると、静穏が破られます。 すると状況は一変し、その場の熱と圧力によって決まる水の解離度に応じて、結合(爆発)したり、解離したりの反応が騒々しく起こります。

地震爆発論とは - 地震爆発論学会 地震爆発論学会解説 - 石田地震科学研究所

石田氏は、「マグマには大量の水が存在しています」と主張する。 しかし、マグマの主成分は二酸化珪素であり、揮発性成分は数%含まれるに過ぎない。 低純度の爆発物が、同じ重量の高純度の爆発物より格段に威力が落ちることは容易に想像できよう。 化学反応で発生したガスが狭い場所で一斉に急膨張するから爆発となるのである。 周囲に急膨張する分子が乏しいのでは、相乗効果が生じないので、大きな爆発にはならない。 それでは、マグマを周囲に撒き散らす程度の威力にはなっても、巨大地震を引き起こすために必要な核爆発級の威力は到底望めないだろう。 このように、マグマ内に含まれる水は「熱解離という作用で発生」した「水素の爆発(爆鳴気爆発:Detonation)」によって地震を引き起こすには全く不足しており、「マグマには大量の水が存在しています」とは到底言えない。

以下は、地震爆発論(笑)に整理済み。

圧力の基本法則の破綻(笑) 

地震爆発論(笑)に整理済み。

エネルギー保存則の破綻(笑) 

地震爆発論(笑)に整理済み。

「平衡破綻型の爆発と体積が減少する爆縮が同時に生じている」(笑) 

大部分を地震爆発論(笑)に整理済み。

石田理論としては、この爆発が解離ガス(以下のT氏情報にあるブラウンガスのこと)の爆発であろうと推定したわけです。

地震爆発論(笑)ー批判版ー - 石田地震科学研究所

誰もそんなこと聞いてないんだけど(笑)。

T氏情報では「常圧では水素の爆発エネルギーは小さいが、高圧下では大変大きく、化学反応としては最大級の破壊力を持つ」とあります。当時のセミナー記事を抜粋して紹介します。([1516]参照)


本当はT氏情報にある「爆発直後に真空となる」という事象が正しいのだろうとは思っています。

いずれにしろ解離ガス、ブラウンガス、ZETガス、酸水素ガスなどが学問的に認知され、研究が進むことを期待しています。

地震爆発論(笑)ー批判版ー - 石田地震科学研究所

誰もそんなこと聞いてないんだけど(笑)。 T氏とか、これ以上、疑似科学仲間を増やすな(笑)。

超臨界状態の水の挙動は不明ですが、「高圧下の水素爆発は破壊力が大きい」ということで説得できるのなら、平衡破綻型容器爆圧という概念は不必要かもしれません。

地震爆発論(笑)ー批判版ー - 石田地震科学研究所

「説得できる」って誰を説得するんだとか、説得して何になるんだとか、もう、何を言ってるのか意味がわからない(笑)。

また、水素と酸素の結合では3モルから2モルへと体積が減少することで、地震の引き現象を説明できると考えたわけですが、 地震爆発論(笑)ー批判版ー - 石田地震科学研究所

「3モルから2モルへと体積が減少する」って、モルは粒子数に比例した物質量の単位であって、体積の単位ではない(笑)。

「断層が大爆発の傷」で「大地震の前には存在しなかった」(笑) 

地震爆発論(笑)に整理済み。

「マントルは熔融している」(笑) 

地震爆発論(笑)に整理済み。

「マントル固体論はコンピューター計算のために取り入れられた暫定的な仮定」(笑) 

地球の内部の2900kmまでをマントルと呼んでいますが、定説ではマントルは固体であるとし、玉ねぎのような構造、つまり、層状に固体の物理量が変化していると仮定しています。 この仮定はトモグラフィーと呼ばれるコンピューター計算を行うのには都合のいいものですが、正しいかどうかは吟味されていません。 つまりインバージョン法という数値計算を行うための仮定ですが、マントルが熔融していれば成立しない仮定です。


マントル固体論はコンピューター計算のために取り入れられた暫定的な仮定にすぎないのです。

地震爆発論とは - 地震爆発論学会 地震爆発論学会解説 - 石田地震科学研究所

大部分を地震爆発論(笑)に整理済み。

世界初の商用コンピュータは1951年に納品されている。 1960年代にタイムシェアリングシステムが生まれるまでは、バッチ処理が主流であり、プログラムの実行待ちが必要だった。 当時のコンピュータの性能からもあまり複雑な計算はできないし、パンチカードの容量にも限りがある。 また、複雑なプログラムを書くと、それだけバグが生じやすい。 思うような計算結果ができないとき、コードに間違いがあるのか、計算式に間違いがあるのか等のデバッグに手間がかかる。 バッチ処理なら、プログラムの手直しをする度に処理の順番待ちが発生するため、デバッグの完了までに膨大な時間がかかってしまう。 結果、初期のコンピュータでは、人やコンピュータのリソースを大幅に投入できるような大型プロジェクトでもなければ、あまり複雑な計算をすることは難しかった。 さらに、当時のコンピュータの処理能力では一晩かけて実行するような大型のプログラムでも、現在のコンピュータで短時間でできる計算よりはるかに単純な計算しかできなかった。 世界初のスパコンは1964年に開発されたとされる。 一度に大量の演算をこなせるベクトル演算機能を実装したスパコンの登場は1970年代になる。 これらのスパコンの性能(約1〜160MFLOPS)は現在のパソコンの性能(10coreのIntel i7で理論性能560GFLOPS、NVIDIA GeForce GTX 1080で単精度8.9TFLOPS、倍精度138GFLOPS、AMD Radeon R9 295で単精度5.7TFLOPS、倍精度1.4TFLOPS)の足下にも及ばない。 スマートフォン(Apple A8Xで230.4GFLOPS)にさえ遠く及ばない。 まともなシミュレーションがコンピュータでできるようになったのはごく最近のことであろう。

石田氏は、インバージョン法やトモグラフィーを「マントルは固体」「玉ねぎのような構造、つまり、層状に固体の物理量が変化していると仮定」して、その仮定に辻褄を合わせるように計算するものだと思っているようだ(笑)。 確かに、インバージョン法やトモグラフィーではコンピュータ計算の結果ではない初期モデルを利用する。 しかし、インバージョン法もトモグラフィーも、地球の構造を計算するものであるから、最初から結論ありきなわけがない。 実際には、既存の物理法則(主に、屈折、反射、回折等の波の伝搬理論)を基に、初期モデルから計算される予測データと実際の地震の観測データを比較し、その際に応じてモデルを修正することを繰り返す。 初期モデルを必要とするのは、逐次近似画像再構成アルゴリズムが初期モデルからの修正を繰り返すアルゴリズムであるからであって、「マントルは固体」「玉ねぎのような構造、つまり、層状に固体の物理量が変化していると仮定」に合わせた計算をするためではない。 当然、初期モデルが現実からあまりにかけ離れていれば計算が発散して最適解に収束しなくなる。 その問題も認識されていて、解決策も考えられている。 ただし、物質等の分布はトモグラフィーでは計算できない。 トモグラフィーで計算できることは、伝搬速度特性の分布である。 計算した伝搬速度分布から、他の物理法則と辻褄の合うように物質等を推測する必要がある。 インバージョン法やトモグラフィーによって、それまでの主流学説にはなかった新たなる知見も得られ、それに応じて主流学説が修正されている。 だから、決して、主流学説が正しいとこじつける為のインチキな計算をしているわけではないのだ。 そうした一切トリックがないシミュレーションの計算結果と一致するから「マントル固体論」等は正しいと考えられているのである。 地震爆発論(笑)は「マントルが熔融してい」ると仮定するが、それではマントル内の地震波の速度は地殻よりも遅くなる。 それは、「爆発のような瞬間的動きに対してだけ」「 弾性体として振舞う」「粘弾性体」という仮定をおいても、「爆発のような瞬間的動きに対して」は固体と剛性が逆転するというトンデモ論でも持ち出さない限り、変わりはない。 一方で、地震波トモグラフィーでは、地震波の速度は、アセノスフェアを除いて、マントルの方が速い。 それでは、地殻とマントルの間の屈折の向きが、主流学説と地震爆発論(笑)では逆向きになる。 だから、おそらく、地震爆発論(笑)に基づいた初期モデルを使えば、計算が発散して最適解に収束しなくなるだろう。 両者の不一致は、地震爆発論(笑)が物理の一般的法則の一つである波の伝搬理論と致命的に矛盾することを示している。 石田氏は、そうではないと主張したいなら、地震爆発論(笑)に基づいた初期モデルで計算し、実際の地震の観測データと矛盾せず、かつ、地震爆発論(笑)にも適合した最適解が得られることを示してから主張すべきだろう。

「暫定仮定」が「降ろせなくなってしまった」(笑) 

地震爆発論(笑)に整理済み。

「定説」を理解せずに「定説」を批判(笑) 

では、地殻の構造はどうなっているのでしょうか。 定説ではマントルも固体であると考えていますから地殻の定義があいまいです。 どこまでが地殻なのか明確に定義できないのです。 リソスフェア(岩石圏)といわれても、物理的なイメージが得られません。

「地殻構造」(笑)

地震爆発論学会では地殻とはあくまでもマグマが冷却して固体となった部分まで、としています。 大まかには二層構造になっていて、地震波を伝播させる速度が遅い表面近くの第一層と速度が速い第二層の二層構造になっていて、その境界にモホロビッチ面(モホ面)があるとしています。

地震爆発論とは - 地震爆発論学会 地震爆発論学会解説 - 石田地震科学研究所

石田氏は「定説」を理解せずに「定説」を批判しているのではないか(笑)。 石田氏は「定説」では地殻の下層部がリソスフェアだとしている。 しかし、次の図を見ると明らかなように、定説では、地殻は地表から6〜40kmまでで、リソスフェアは地表から60〜100kmまでである。

地球の内部構造

地球の構造 - 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター

定説では、リソスフェアの上層部が地殻であり、マントルはリソスフェアの下層部とアセノスフェアとメソスフェアから成る。 さらに、その下には流動性のある薄いアセノスフェアがあり、その下の分厚い剛体のメソスフェアまでがマントルである。

また、石田氏は「地震爆発論学会」で地殻の上下層「の境界にモホロビッチ面(モホ面)がある」と定義する。 しかし、「定説」にまで地殻の上下層の境界を「モホ面」としているのは明らかな間違いである。 定説では、地殻とマントルの境界、すなわち、リソスフェアの上下層の境界をモホロビチッチ不連続面と定義している。

尚、「モホロビッチ」ではなく、モホロビチッチである。

逆方向屈折(笑) 

地震爆発論(笑)に整理済み。

自画自賛(笑) 

参考文献

石田昭 地震の謎を解くー地球は誤解されているー  1999年 PRC出版

石本巳四雄 地震とその研究 昭和十年  古今書院

小川琢治  地質現象の新解釈  昭和四年  古今書院

藤田至則 他  新しい地球観を探る  1993年 愛智出版

地震爆発論学会解説 - 石田地震科学研究所

2007年の地震のデータを示しておきながら、それより新しい参考文献が示されていない(笑)。 その地震のデータの出典を示せないのは石田氏の創作だからなのだろうか(笑)。 そもそも、自著を挙げて参考文献って(笑)。

CO2圧入が終了する予定の(平成31年)年度末から4月、5月にかけて、悲劇が繰り返されるとしたら、残念ですが、せめて、地震発生のメカニズムを再考する絶好の機会だと思っていただければ幸いです。

地震爆発論(笑)ー批判版ー - 石田地震科学研究所

「地震発生のメカニズムを再考する」としても、地震爆発論(笑)のようなフィクションでは何の役にも立たない。

様々な(笑)が並んでいますが、地震爆発論は定説地震論(断層地震説、プレートテクトニクス理論)では説明できない現象を説明可能にするものだと思っています。

地震爆発論(笑)ー批判版ー - 石田地震科学研究所

すでに指摘した通り、石田氏は「定説地震論(断層地震説、プレートテクトニクス理論)では説明できない現象」を何も示していないし、地震爆発論(笑)では何も説明できていない。 だから、「様々な(笑)が並んで」いるのである。

その現象の中で、今心配しているのが3月末で終了する予定の苫小牧でのCCS実証実験です。

終了時には必ず地下空間の圧力の現象が生じますので、次図に紹介するように、昨年9月の胆振東部地震や今年2月の第2苫小牧地震(胆振東部地震の余震と考えられているが)に続いて、

第3苫小牧地震が起こる可能性があり、地震爆発論学会として今回も警告を発しています。 [3031]第3苫小牧地震の方が発生確率は高いはずである参照

地震爆発論(笑)ー批判版ー - 石田地震科学研究所

CCS地震原因説にも記載したが、苫小牧周辺では北海道胆振東部地震以前からM5以上の地震が頻繁に起きている。 そして、北海道胆振東部地震の余震も続いている。 だから、「第3苫小牧地震が起こる可能性」なんてことは誰にでも言えることである。 石田氏は、その程度のことで「第3苫小牧地震」を予言したとか偉そうなことを言わないように。

エントロピー増大則の破綻(笑) 

解離反応では①式から判るように熱が吸収されますので、周囲の温度はいったん降下し、爆鳴気と言われる解離ガスであってもすぐには爆発しません。

しばらくして周囲から伝導してきた熱で温度が上昇して着火点に達すると、爆発反応が起こり再び結合水に戻ります。 これが地震の真相です。

この結合水⇒解離⇒爆発⇒結合水という一連のサイクルが生じていることが、余震がいつまでの継続する理由です。 解離水がその場の解離能力内に納まって安定し、解離ガスが発生しなくなるまで、余震が終わることはありません。

もう一つの地震学(石田理論):解説版- 石田地震科学研究所

石田氏は、エントロピー増大則も理解していないのではないだろうか(笑)。 石田氏の主張するような高温高圧下で「解離反応」なる現象が発生すると仮定しても、「爆鳴気と言われる解離ガスであってもすぐには爆発しません」程度に「周囲の温度はいったん降下」は明らかに熱力学の第二法則(エントロピー増大則)に反する。

百万歩ほど譲って、エントロピー増大則を脇に置いておくとしよう。 さて、M4クラスの余震でも核爆発級のエネルギーが放出される。 であれば、この地震のエネルギーの元になるマグマの熱エネルギーはもっと大きいはずである。 それなら、本震だけでなく多数の余震まで全てを引き起こすほどであれば、マグマの熱エネルギーは核をも大きく凌ぐエネルギーがあることになる。 であれば、本震が起きたくらいでは、マグマの熱エネルギーの大部分はマグマに残っているはずであり、マグマの熱エネルギーの減少が緩やかなものとなる。 地震の規模が「その場の解離能力内に納まって安定」する度合いやマグマの持つ熱エネルギーによってのみ決定されるなら、余震の規模はランダムに変化しないはずである。 また、ランダムな要因で地震の規模が左右されるとしても、長期に渡って「その場の解離能力内に納まって安定」せず、かつ、マグマの熱エネルギーの減少が緩やかであるなら、前震、本震、余震の区別がつきにくい、緩やかに減衰する群発地震になるはずである。 とくに、北海道胆振東部地震の2月の余震のような数ヶ月経ってから最大規模の余震が生じるほどランダム要因が大きいなら、地震の規模で前震、本震、余震の区別はできないはずである。 一般に、非群発地震では、余震の規模はランダムであるものの、長い目で見れば、改良大森公式に従って減衰していくとされる。 よって、余震の規模がランダムかつ減衰する非群発地震の特性を、石田氏のこの仮説で説明することはできない。

また、核爆発を遥かに超える熱エネルギーにより、「その場の解離能力内に納まって安定」しておらず、かつ、「周囲から伝導してきた熱で温度が上昇して着火点に達する」のであれば、余震の間隔は非常に短くなるはずである。 実際の余震は数時間から数日の間隔が空いており、石田氏のこの仮説では全く説明がつかない。

「卵の殻のように薄い地殻」が「しっかりと踏ん張って、動かないようの包んでくれている」(笑) 

地震爆発論(笑)に整理済み。

「デッチアゲ」の紹介(笑) 

CCSの危険性に関してじわじわと国民に浸透しているように感じられます。 マスメディアが完全に黙殺している怪しさもネット上では取りざたされています。 CCSに関する通産省のサイトは地震後にアクセスできなくなっています。 役人も右往左往しているのでしょうか。

「経産省も知っていたCCS地震」というブログを紹介します。 私の知らなかった情報も調べて載せて下さっています。 長いので後半は省略します。


国際的にCCSの実施が推奨されているとありますが、IPCCが絡んでいるはずです。トランプさんはその「デッチアゲ」を見抜いて、パリ協定から脱退していますが、左翼が強いカリフォルニアでは「温暖化を信じて」協定遵守・反トランプの姿勢です。

新・地震学セミナー(2891-2910) - 石田地震科学研究所

石田氏は、IPCCが「デッチアゲ」していると主張するが、自分で引用したブログの「デッチアゲ」については指摘しない(笑)。 石田氏は、警告・苫小牧のCCSは危険性がある - YouTubeで「陰謀論とかイルミナティとかの話には与しません」と言っておきながら、チャッカリと「デッチアゲ」の陰謀論に乗っかっているのである。

以下はCCS地震原因説に整理済み。

現実に発生した地震を無視(笑) 

地震爆発論(笑)に整理済み。

疑似科学仲間=「当時の専門家」(笑) 

地震爆発論(笑)に整理済み。

ムキになるけど、ちっとも反証しない先生(笑) 

アーチャージョナサンというHNの方が警告・苫小牧のCCSは危険性がある に連続コメントを書いて地震爆発論に疑問を唱えておられます。

地震が未知科学だという主張に対しても、「幽霊実在論」みたいなものだという意見です。


これに対してアーチャージョナサン氏は以下のようにコメントされました。

新・地震学セミナー - 石田地震科学研究所


先生は20〜30kmで水圧がどれだけ減衰するか計算しましたか? それとも物理シミュレーションや実験で確認したのですか?

「天然ガス生産事業」が原因ならCCSが原因なわけないですよね(笑) 「地下の圧力減少」が原因なら圧入中に地震が起きた長岡CCSが原因なわけないですよね(笑) 「未知科学」だから何でもありと仰るなら幽霊実在論と同じですね(笑)

「地下の圧力減少」で地震が起きるなら、デンバーで注水を中断した途端に地震が激減したことを説明できません。

ちなみに、天然ガス生産操業が行われていたのは1984年から2007年までです。 操業開始から27年、操業終了から4年も経ってから起きた地震と関連づけるのは無理がありすぎです。

警告・苫小牧のCCSは危険性がある - YouTube


問題となるのは、圧力の増減によって解離の度合いが変化すること、つまり安定していた状態が乱されることだと思います。 (地下空間に安易な人為的改変を加えることが見直されるべきです。)

デンバーの場合は解離ガスが減ったことで地震が減少しましたが、勿来沖の場合は長年の間に蓄積されていた解離ガスが、牡鹿半島沖の最初の自然地震の衝撃により、励起(着火)されたのではないでしょうか。 酸水素ガス(ブラウンガス)の爆発過程はまだ完全には解明されていないと思います。 現代地震学が知らないメカニズム(未知科学)はまだまだあるはずです。

未知科学の話から幽霊実在論まで結びつけるのは如何かと思います。

東北大震災では5箇所ほどの強震動発生点があったことが京大の川辺先生([1884]参照)が報告しています。 歪蓄積論やプレートの潜り込み理論では説明できない問題を解釈しようと石田理論を提示しております。 地震爆発説に間違いがあるという主張は、貴殿のHPらしきサイト(「節操の無いサイト」かと思いますが・・・)で認識しましたが、貴殿が納得されている地震発生のメカニズムをご教示願えたら幸甚です。

確かに、デンバーの廃液注入では注入をストップし、減圧したら地震が急減しました。

しかし、東北大震災で5箇所(川辺先生の報告)から強制震動が発生したのは、天然ガス採掘で21Mpaから5Mpaまで減圧したことと無関係ではないと思われます。 広範囲にわたって解離ガスが蓄積されていた可能性、そして最初の牡鹿半島沖地震で励起された可能性はあると思います。

地熱発電が地震の原因になることは「バーゼル地震」(注参照)で知られていますし、日本でも澄川、鳥取地震、熊本地震(大分県八丁原)など([2354]、[2360]、[2364]など参照)でその可能性が疑われています。

自噴量だけでは不足する場合には強制的に汲み上げる作業を行なっているはずです。 これによる減圧が解離環境を人為的に乱して、地震の原因になっていることが推定されます。

超臨界状態での解離や化学反応の詳細は「未知科学」ですが、実際に、苫小牧CCS実証試験で2度の減圧による地震発生を経験したわけですから、慎重になるべきです。

「現代科学は全てを解明した」と傲慢になることは必ずしっぺ返しが来るように思われます。

新・地震学セミナー - 石田地震科学研究所

どうして、石田氏には、CCSの圧入中止で「安定していた状態が乱され」て、デンバーの圧入中止で「安定していた状態」になったとわかるのか。 そもそも、CCSで圧入することは「人為的改変を加える」ことではないのか。 それならば、圧入している状態が「安定していた状態」とするのは明らかなダブルスタンダードではないのか。

「解離ガスが減ったことで地震が減少」「酸水素ガス(ブラウンガス)の爆発過程」「広範囲にわたって解離ガスが蓄積されていた可能性」「これによる減圧が解離環境を人為的に乱して」等の妄想については、今更、突っ込む必要もなかろう。

原文は「『未知科学』だから何でもありと仰るなら幽霊実在論と同じですね」であり、そこには、「未知科学の話から幽霊実在論まで結びつけ」た記述は一切ない。 「未知科学」で「これから明らかになる部分もたくさんある」を言い訳にすることが「幽霊実在論」だと指摘しているのであって、「未知科学」が「幽霊実在論」などとはどこにも書いていない。 尚、「超臨界状態での解離や化学反応の詳細」は石田氏の空想の中にだけ出てくる現象であって「未知科学」ですらない。

「東北大震災では5箇所ほどの強震動発生点があったこと」がどうして「歪蓄積論やプレートの潜り込み理論では説明できない」のか全く説明がされていない。 [1884]を見ても「定説地震学の範疇では連続して地震が起きる現象は説明できないと思います」「500kmにわたる断層が滑って、5箇所からのみ爆発的な強震動が放出されると言うメカニズムを構築することは困難です」と断言しているだけで、何ら説明がない。 石田氏は「説明できない」と主張するが、これは簡単な例えで容易に説明できる。 物に力を入れて壊す場合を考えてみれば良い。 例えば、チョコレートの両端を持って力づくで割ってみれば良い。 きれいに2つに割れる場合もあれば、3つや4つに割れる場合もある。 この割れ目が、地震でいうところの震源に相当する。 力が大きくかかる所やもろい場所が割れやすい。 そのような箇所が複数あれば、複数の箇所でほぼ同時に破断が発生する。 これをもっと大きなスケールで考えて500km以上に渡って常時強い力がかかっていると仮定すれば、そのうちの「5箇所からのみ爆発的な強震動が放出されると言うメカニズム」は容易に説明できる。 また、熊本地震などの事例から、強大な地震が周辺の地震を誘発することがあるのは事実であり、それも地殻的歪エネルギーが蓄積していた所が巨大地震の震動がきっかけで歪エネルギーが放出されることで説明可能な現象である。 その様子が石田氏には全く想像がつかないのだろうが、自身の無知・無理解により想像できないことと「メカニズムを構築することは困難」なことを混同すべきではなかろう。

「地震爆発説に間違いがあるという主張は、貴殿のHPらしきサイト(『節操の無いサイト』かと思いますが・・・)で認識しました」なら、どうして、その内容に反論をしないのか。 どうして、「貴殿が納得されている地震発生のメカニズム」などに話をそらすのか。

「地熱発電が地震の原因になること」が、一体、何の関係があるのだろうか。 確かに、真っ当な科学的人工地震研究は行われている。 しかし、石田氏の地震爆発論(笑)は、それら真っ当な科学研究と比較して、発生場所、時期、規模、原理等において全く異質なものである。 だから、「地熱発電が地震の原因になること」などいくらあげても地震爆発論(笑)の根拠にはならない。

「東北大震災で5箇所(川辺先生の報告)から強制震動が発生したのは、天然ガス採掘で21Mpaから5Mpaまで減圧したことと無関係ではない」「苫小牧CCS実証試験で2度の減圧による地震発生」と仮定すれば、それは、石田氏が[2903]で紹介している論文の観測データとも著しく乖離している。 石田氏は、都合が良い時は「地熱発電が地震の原因になること」等を持ち出しておいて、それらと持論が適合しないときには明らかな差異を無視するのだろうか。 それは、ダブルスタンダードではないのか。 そもそも、「天然ガス採掘」はCCSとは別の作業であり、それをCCSの危険性の根拠にするのは明らかにおかしい

自らの無知・無理解による誤りを受け入れられずに傲慢になっているのは他ならぬ石田氏自身だろう。 結局、石田氏は以下の問いには一切答えてない。

  • 先生は20〜30kmで水圧がどれだけ減衰するか計算しましたか?それとも物理シミュレーションや実験で確認したのですか?
  • 「天然ガス生産事業」が原因ならCCSが原因なわけないですよね(笑)
  • 操業開始から27年、操業終了から4年も経ってから起きた地震と関連づけるのは無理がありすぎです。

「教えていただけませんでした」ので「計算はしておりません」(大爆笑) 

石田氏が敵前逃亡しました(笑)。

①「歪蓄積論やプレートの潜り込み理論では説明できない」件については、これまでにこのセミナーで何箇所かで述べたつもりです。 石本博士やベロウゾフ教授らもプレート論の破綻を指摘しておられました。

新・地震学セミナー - 石田地震科学研究所

主流学説を批判するのが石田氏の主たる主張なら、それを知りたければ膨大な過去ログを読めってどういうことなの? 地震爆発論(笑)は1ページにまとめた紹介ページを作っているのに、主流学説批判にはそれすらしていないって、どういうこと? で、読む側が苦労して過去ログを参照しても、たとえば、[1884]を見ても断言形の結論だけで何の説明もない。

③「節操のないサイト」というものが貴殿(アーチャージョナサン氏)のHPだとはっきりしましたので、改めてこのセミナーにも載せておきます。

後は歴史の検証にゆだねます。 地震爆発論がまったくデタラメなものであれば、歴史は何の評価も与えないでしょう。 一方、「節操の無いサイト」の内容が正しければ、地震爆発論を(笑い)で処理した人がロバートゲラー教授のほかにも居たとして後世に評価されるでしょう。

新・地震学セミナー - 石田地震科学研究所

「教えていただけませんでした」ので「計算はしておりません」で、「熱による影響」を無視してモル数が減るから「水素と酸素の結合で体積が減少する」とか言ってるようでは、具体的な反論などできるわけない。 「後は歴史の検証にゆだねます」等で逃げるしかないのも容易に理解できる。

尚、地震爆発論(笑)はまともな地震学者からは全く相手にされていない。 そのような「地震爆発論を(笑い)で処理した人」が「後世に評価される」わけなどない。

ただし、CCSの商業化が進んだときには、苫小牧のような悲劇が各地で発生することが推定されることを申し添えておきます。

新・地震学セミナー - 石田地震科学研究所

そりゃあ、日本各地で地震が頻発してるのだから、「CCSの商業化が進んだとき」に、CCSとは関係なく「苫小牧のような悲劇が各地で発生する」のは誰でも予想できることである。 石田氏は、こんな誰でも言えるようなことで予言が当たったとか言い出さないように(笑)。

以後、予告 

以下も抱腹絶倒物なのでいずれ解説したい。

小ネタ 

  • 岡本太郎「芸術は爆発だ!」
  • 石田昭「地震は爆発だ!」

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