石田昭氏の化学や物理の法則に対する無理解

はじめに 

このページは地震爆発論(笑)の一部である。

化学や物理の法則に対する無理解 

地震爆発論(笑)を構成する個々の理論は、明らかに、化学や物理の基本法則に反しているが、それよりも基本的な誤りがある。 地震爆発論(笑)の最も基本的な誤りは、それを実現するために神や悪魔のような超越者が必要になることである。 核兵器を遥かに超えるエネルギーを持つマグマが、水と接触するまでは何ら破壊的活動を起こさず、大量の水に触れても水蒸気爆発を起こすこともなく、高温の爆鳴気がすぐには爆発せず、といった都合の良い偶然が積み重ならないと地震爆発論(笑)は成立しない。 百万歩ほど譲って、地震爆発論(笑)でせん断波(横波)が発生すると仮定しよう。 その仮定においても、地震爆発論(笑)の成立条件を満たさないのでは、せん断波(横波)は発生しないはずである。 一方で、火山性地震の一部を除けば、せん断波(横波)のない自然地震は有史以来一度も観測されていない。 だとすれば、地震爆発論(笑)でせん断波(横波)が発生する仮定においても、地震爆発論(笑)の成立条件が常に満たされなければならない。 都合の良い偶然が一つでも欠けるケースが一度もないとすれば、神や悪魔のような超越者が意図的にそのような操作をしていなければ辻褄が合わない。 百万歩ほど譲って、石田流の化学や物理の新(珍)法則を認めたとしても、毎回毎回、都合良くいくつもの偶然が積み重なることがあり得ないことは、常識的判断力を持つ人なら直感的に理解できることである。 それが理解できない石田昭氏には常識的判断力すら欠けていることが窺われる。

個々の化学や物理の基本法則に対する誤りは、以下に具体的に指摘する。 これらは納得論法そのものである。

可塑性に対する無理解 

定説地震論への疑問

①なぜ4000ガル(岩手・宮城内陸地震で記録された)もの加速度が記録されるのか?

②鋼鉄でもない岩盤に”生きた歪”が本当に何万年も蓄積されるのか?

③岩盤の歪は”死んだ歪”つまり永久歪になるので、980ガルを超えるような反発力など発揮できないのではないか?

地震爆発論学会解説 - 石田地震科学研究所

  • ①②③の疑問の根拠が不明である
    • 「鋼鉄でもない」ことが、何故、「”生きた歪”が本当に何万年も蓄積されるのか」という疑問になるのか不明である
      • 例えば、「鋼鉄でもない」プラスチックの下敷き等を曲げてみれば、割れない限り「生きた歪」を蓄積できることは容易に確認できる
      • むしろ、鋼鉄等の金属は可塑性により短時間ですら「生きた歪」を蓄積しにくい
    • 「岩盤の歪は”死んだ歪”つまり永久歪になる」とは何を根拠に言っているのか不明である

岩盤にはプラスティックの下敷きのような性質はありません。 10×(ー4乗)という小さな歪で破壊してしまいます。

地震爆発論(笑)ー批判版ー - 石田地震科学研究所

どこから突っ込んで良いのか分からない(笑)。

まず、プラスチックの下敷きを例に挙げたのは、石田昭氏が「鋼鉄でもない岩盤に”生きた歪”が本当に何万年も蓄積されるのか?」という疑問を投げかけたからである。 だから、「鋼鉄でもない」ものであっても「生きた歪」を蓄積できる事例を挙げて、「鋼鉄でもない」ことは「生きた歪」を蓄積できないと考える理由にならないと指摘したのである。 だから、「岩盤にはプラスティックの下敷きのような性質はありません」という返しでは、「鋼鉄でもない岩盤に”生きた歪”が本当に何万年も蓄積されるのか?」という疑問の妥当性をなんら示せていない。

石田昭氏は完全に無視したが、金属の可塑性を考慮すれば鋼鉄の方が「生きた歪」を蓄積しにくいのであり、「鋼鉄でもない」は全くの逆であると指摘した。 これに対しては、石田昭氏は何も言い返せないようである。

応力と歪みの関係(笑)

この図面は坂柳義巳先生の「地震は予知できる」の中にあったものに、手を加えたものです。 弾性体に働く力と、それによって生じる歪みの関係を示したものです。 応力と歪みが比例関係にある間はフックの法則が働いているといいます。 金属は、フックの法則の先、降伏点を超えても、破断しないで歪みだけが増大する性質がありますが、ガラスや岩盤は、いきなり破壊してしまうことが分かります。 しかも破壊するまでに蓄積される歪み量は微小量なのです。 岩盤(地殻)は金属のような性質が無いことが分かります。 自動車のサスペンションのような鋼としての、反発力(元に戻る力)は期待できそうもありません。 微小量で破壊されてしまった後は、歪みは存在しません。 どうやったら、潜り込んでくる海洋プレートを跳ね上げるような(鋼のような)歪みを蓄積できるのでしょうか。

新・地震学セミナーからの学び 10 地殻の歪みは蓄積できない - 石田地震科学研究所

石田昭氏は、金属が「降伏点を超えても、破断しないで歪みだけが増大する」と「反発力(元に戻る力)は期待」できると思っているらしい(笑)。 正しくは、金属では、「降伏点を超えても、破断しないで歪みだけが増大する」のであるが、降伏点を超えると塑性変形となり元の形には戻らなくなる。 それは、降伏点を超えると「歪み量」が増える一方で応力が減少するとする石田昭氏の描いた図からも読み取れる。 つまり、降伏点を超えると、元の形に戻る力を蓄えた「生きた歪」ではなく、元の形に戻る力を失った「死んだ歪」「つまり永久歪」になるのである。 つまり、「降伏点を超えても、破断しないで歪みだけが増大する」「(鋼のような)歪み」では「潜り込んでくる海洋プレートを跳ね上げるような」「反発力(元に戻る力)は期待」できないのである。 石田昭氏は、それを全く理解していない。

反発力と「歪み量」の取り違え 

岩盤にはプラスティックの下敷きのような性質はありません。 10×(ー4乗)という小さな歪で破壊してしまいます。

地震爆発論(笑)ー批判版ー - 石田地震科学研究所

どこから突っ込んで良いのか分からない(笑)。

「10×(ー4乗)という小さな歪」とやらは、単位が全く示されていないので、何を言っているのか意味不明である。 歪率のことを言っているのなら見当違いも甚だしい。 何故なら、ここでの論点で比較すべき数値は、歪率ではなく、力やエネルギーだからである。 プラスチックの下敷きは岩盤より遥かに柔らかいから、小さな力で大きく歪む。 逆に、岩盤は硬いから、大きな力を掛けないと歪まない。 言い換えれば、同じ歪率であれば、プラスチックよりも岩盤の方が大きな力が掛かっている。 その掛かっている力が地震の規模を説明できる大きさであれば、歪率の大小は全く関係がない。 ここで論点とすべきことは、実際の岩盤の大きさにおける破壊されない最大の歪率でどれだけの力が掛かっているである。 「反発力」やエネルギーの観点で「生きた歪」を論じている所に、歪率という見当違いの観点を持ち込んでも全く意味がない。

応力と歪みの関係(笑)

この図面は坂柳義巳先生の「地震は予知できる」の中にあったものに、手を加えたものです。 弾性体に働く力と、それによって生じる歪みの関係を示したものです。 応力と歪みが比例関係にある間はフックの法則が働いているといいます。 金属は、フックの法則の先、降伏点を超えても、破断しないで歪みだけが増大する性質がありますが、ガラスや岩盤は、いきなり破壊してしまうことが分かります。 しかも破壊するまでに蓄積される歪み量は微小量なのです。 岩盤(地殻)は金属のような性質が無いことが分かります。 自動車のサスペンションのような鋼としての、反発力(元に戻る力)は期待できそうもありません。 微小量で破壊されてしまった後は、歪みは存在しません。 どうやったら、潜り込んでくる海洋プレートを跳ね上げるような(鋼のような)歪みを蓄積できるのでしょうか。

新・地震学セミナーからの学び 10 地殻の歪みは蓄積できない - 石田地震科学研究所

石田昭氏は、反発力と「歪み量」が区別できないようだ(笑)。 正しくは、反発力は、石田昭氏が描いた図の応力と等しいのであり、「歪み量」の大きさとは比例しない。 石田昭氏が描いた図で見ても、ガラス・岩盤の破断点における応力は、金属の降伏点における応力と遜色がない。 それなのに、何故か、石田昭氏は、それぞれの最大の応力ではなく、「歪み量」で比較して、「反発力(元に戻る力)は期待できそうもありません」と主張する。 本当に工学系の元教授であるなら、このような勘違いはありえない。

そして、可塑性のない物体は、厚みが増すほど、「歪み量」に対応する応力が大きくなるとともに、破断に必要な応力も大きくなる。 だから、数10kmもの分厚い岩盤等であれば「潜り込んでくる海洋プレートを跳ね上げるような」「生きた歪」を蓄積できるのである。 石田昭氏は、それを全く理解していない。

さらに、プラスチックの下敷きでも、むき出しの単体では軽い力で簡単に割れてしまうが、万力等で挟み込めば強い力にも耐えられる。 同様に、プレートはむき出しの単体で存在することはなく、地殻とアセノスフェアに挟まれているのだから、百万歩ほど譲って、岩盤単体の性質のみを考慮して「小さな歪で破壊してしまいます」としても、それは「生きた歪」を蓄積できない根拠にはならない。

力の加え方で破壊に必要な力が変わることに対する無理解 

次の写真は「石割作業」を示すものです。

楔を何本も打ち込んでいくと、岩石内部に「歪」が発生し「応力」も生まれます。 降伏応力に達するまでは破壊しませんし、亀裂もありません。

最後の一撃で降伏応力を超えるために、亀裂が生じ、亀裂面、破断面(断層)が発生します。 確かに「歪」はこの時点で解放されているでしょう。

これで石割が終わります。

この石割り作業で亀裂が出来るときに大きな加速度を発生させるようなことはありません。 静かに「ピシッ」という小さな音がして割れるだけです。 [2078]で紹介した万成石の石割りの動画も参考にしてください。 1:06で突然亀裂が入りますが、振動は起きません。

新・地震学セミナー(3051-3070) - 石田地震科学研究所

ここで紹介された「石割作業」では、実際の地震においてプレートや断層に掛かっている力に相当する石全体を歪ませる力を殆ど加えていない。 逆に、実際の地震では掛かっていないような、楔による局所的な力を加えている。 実際の地震とは全く違う力の掛け方をしているのだから、実際の地震とは全く違う作用となるのは当然である。

断層地震説とは、この石割作業のスケールが巨大であるものに相当します。


蓄積された「歪」の解消だけで、数メートルもの食い違いのある断層が発生したり、加速度が発生すると考えるのは妄想であることは、「石割作業」をみれば理解できるはずです。

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石田昭氏の言う「断層地震説」とは、巨人が巨大なハンマーで巨大な楔を広範囲にかつ多数打ち込んで地震を人工的に発生させているとする仮説らしい(笑)。 「蓄積された『歪』の解消だけで、数メートルもの食い違いのある断層が発生したり、加速度が発生すると考えるのは妄想」なる主張が石田昭氏の「妄想であること」は、「断層地震説とは、この石割作業のスケールが巨大であるものに相当します」との説明から容易に理解できる。

花崗岩の石切り場では楔を一列に打ち込んで“石割り”をおこなっています。

地震爆発論(笑)ー批判版ー - 石田地震科学研究所

これは、他の方法では破壊に大きな力が必要であっても「楔を一列に打ち込」む方法なら簡単に割れることを示しているにすぎず、「生きた歪」を蓄積するような力で容易に割れることを示していない。 岩石は、特定の方向に割れやすい劈開などの性質があり、力の加え方次第で割れやすさが全く変わる。 ようするに、これは、地震を引き起こす「生きた歪」を蓄積できる岩盤であっても、力の加え方次第では簡単に割ることができると示しているだけである。

「楔を一列に打ち込」む方法でなければ、人力では大きな岩石を2つに割ることはできない。 それは、ハンマーを使っても同様である。 だから、「楔を一列に打ち込」む方法を用いるのである。 つまり、このことは、「楔を一列に打ち込」む方法を使わなければ大きな岩石を簡単に割ることはできないこと、すなわち、通常の力の加え方における岩石の頑丈さを示しているのであって、決して、岩石の脆さを示しているわけではない。

そんなことは本物の工学系の教授であれば、当然、知っていることだろう。 知らないのは真っ赤な偽者だからではないのか。

熱力学第二法則(エントロピー増大則)破綻 

地震現象は地下において起きる水素の爆発(爆鳴気爆発:Detonation)であると考えるまったく新しい地震発振理論です。

その水素はどうして発生するのか、地下水がマグマの高熱に接して起きる熱解離という作用で発生するのです。 地下水だけでなく、マグマには大量の水が存在しています。 その水の化学反応で地震が発生するのです。

もう少し詳しくいいますと、水が解離する度合い(解離させる能力といってもいいでしょう。)は次の図に示すように温度と圧力で変化します。

「水が解離する度合い」(笑)

通常、地下ではこの解離度に応じて安定した状態、静穏な状態でおさまっています。 しかし、マグマが上昇したり、地殻に亀裂が入って圧力が変化すると、静穏が破られます。 すると状況は一変し、その場の熱と圧力によって決まる水の解離度に応じて、結合(爆発)したり、解離したりの反応が騒々しく起こります。

地震爆発論とは - 地震爆発論学会 地震爆発論学会解説 - 石田地震科学研究所


解離反応では①式から判るように熱が吸収されますので、周囲の温度はいったん降下し、爆鳴気と言われる解離ガスであってもすぐには爆発しません。

もう一つの地震学(石田理論):解説版- 石田地震科学研究所

石田昭氏は、化学を全く理解していないのではないだろうか(笑)。 「地下水がマグマの高熱に接して起きる熱解離という作用」で爆鳴気が発生するとする主張は、熱力学第一法則(エネルギー保存則)には反しないが、熱力学第二法則(エントロピー増大則)に反する。 地震爆発論(笑)の反証で詳細に解説している通り、単に熱を加えただけでは2H2Oを安定した2H2+O2に変換できない。 化学の基本法則に照らせば、「地下水がマグマの高熱に接して起きる熱解離という作用」で爆鳴気を発生させることは不可能である。 エネルギーを吸収させて水分子を水素分子と酸素分子に分離すること(2H2O→2H2+O2)と「水が解離する度合い」の図は関係がない。

「水素の爆発」で「体積が減少」する温度ではマグマが揮発する 

誤解①:爆発ならば「押し引き分布」が説明できない

定説論を学んだ方からは、爆発ならば初期移動の方向が全て震源から遠ざかる方向に向かうので、いわゆる「押し引き分布」が生じないはずだ・・・だから爆発説は違っているという指摘を受けます。 しかしこれはダイナマイトの爆発のようなものが固定観念としてあるためであって、水素の爆発ではそのようなことにはなりません。 下の図にあるようにボイラーが破壊されるときの平衡破綻型爆発ようなExplosionと水素と酸素の結合で体積が減少するImplosionがほぼ同時に起きることが、地震現象特有のメカニズムであります。

「平衡破綻型爆発と爆縮」(笑)

誤解②:爆発ならば粗密波(縦波)しか発生しないはず

同じことですが、爆発ならば粗密波(縦波)しか発生しないはずだ。 実際にはせん断波(横波)が発生しているので、爆発理論はおかしいと主張する方があります。 ダイナマイトの爆発ならば頷ける理屈ですが、水素爆発(Detonation)というのは水素と酸素の化学反応のことであり、体積が減少することが大きな特徴です。 ボイラー爆発のような平衡破綻型の爆発(Explosion)と体積が減少する爆縮(Implosion)が同時に生じていることが複雑なところなのです。

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そんな中で、地震時の「押し」と「引き」を説明するには、平衡破綻型爆発(マグマの移動を契機として破綻が崩れて爆発することで「押し」が生まれる)というボイラーの破壊に似た現象と、酸素と水素が結合して体積が減少する(少なくとも、3モルから2モルに縮小するので「引き」現象を生じるはず)というアイディアが生まれたのですが、その正否について当時の専門家からも「よく分からない」と言われました。

新・地震学セミナー(3031-3050) - 石田地震科学研究所

「爆縮(Implosion)」とは、爆発の圧力で物質を圧縮する技術のことであって、爆発によって自然に「体積が減少する」現象ではない。

石田昭氏は「酸素と水素が結合して体積が減少する」理由として「少なくとも、3モルから2モルに縮小するので「引き」現象を生じるはず」と主張する(笑)。 そもそも、「3モルから2モルに縮小する」って、モルは粒子数に比例した物質量の単位であって、体積の単位ではない(笑)。 恐らく、石田昭氏は、標準状態(0℃かつ1気圧)のモル体積が気体の種類に関係なくほぼ一定という話をWikipediaか何かで読んだのだろう。 だから、モル数が3分の2になれば、体積も3分の2になると考えたのではないか。 確かに、他のパラメータが一切変化せずにモル数だけが変化するなら、体積が減少することは理想気体の状態方程式(pV=nRT)から導ける帰結である。 しかし、モル体積は理想気体の状態方程式から導かれたものであり、理想気体の状態方程式では気体の体積はモル数と温度と圧力で変化することになっている。 つまり、モル数が3分の2になれば、体積も3分の2になると考えることができるのは、温度も気圧も変わらない場合に限られる。 「水素と酸素の結合」においては、中学生でも知っているとおり、反応熱が発生するから、当然、温度変化も考慮する必要がある。

地震爆発論(笑)の反証で詳細に解説している通り、「水素の爆発」で「体積が減少」するためには反応前温度が6427(kelvin)以上必要であることは、理想気体の状態方程式から容易に計算できる。 温度が6427(kelvin)以上の爆鳴気が化合せずに安定して存在できるのか。 常識で考えれば、反応前温度が6427(kelvin)もあれば、自然発火してしまうので、化合せずに安定して存在できるわけがない。 だから、爆鳴気の反応前温度が6427(kelvin)以上であるわけがないので、「水素と酸素の結合で体積が減少する」ことはあり得ない。

百歩譲って、温度が6427(kelvin)以上の爆鳴気が化合せずに安定して存在できるとしよう。 そして、そこから、爆鳴気に点火するために、さらに、温度を上げる必要があるとしよう。 その場合、熱エネルギーの第二法則(エントロピー増大則)から、爆鳴気に熱を与えるマグマの温度は爆鳴気よりも高くなければならない。 マグマの主成分である二酸化硅素の沸点は2503(kelvin)であり、金属の代表格の鉄の沸点は3134(kelvin)である。 だから、もしも、マグマの温度が6427(kelvin)を遥かに超えるとすれば、「熔融している」どころか、完全に揮発していることになる。 石田昭氏はマントル気体説でも唱えるつもりであろうか(笑)。

もちろん、理想気体の状態方程式は理想気体に適用される方程式であるから、現実の気体に当てはめると誤差が生じる。 しかし、ここまで極端な値は誤差で説明のつくものではないだろう。 本来は、新理論を提唱する者が、こうした計算を行って、基本的な化学理論や物理理論と矛盾しないことを証明するものである。 本当に起こりうるかどうかの定量的な検証を全くせず、空想の中でこんなことが起きそうだと書き連ねただけでは、専門誌に論文を寄稿しても、査読者はまともに相手すらしない。 石田昭氏は、新理論を提唱したいなら、そうした計算を真面目に行うべきであろう。

②酸素と水素の反応は、結合する場合は発熱反応ですし、解離する場合は吸熱反応ですから、熱による影響はもちろんあります。 しかし、超臨界状態の化学については蒸気爆発の専門家も「よくわからない」ということですし、教えていただけませんでした。 よって、その反応を方程式に従って計算はしておりません。

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「教えていただけませんでした」ので「計算はしておりません」のに、石田昭氏は、どうやって、「水素と酸素の結合で体積が減少する」とわかったのだろうか(笑)。 計算しなければ知り得ない結論について「体積が減少する」と断定的に述べておいて、「計算はしておりません」では言い訳になっていない。

そもそも、石田昭氏は、地震爆発論(笑)の提唱者じゃないの(笑)? 「国内の2つの科学雑誌およびに英国の科学雑誌NETURE」に論文を寄稿したんじゃないの? だったら、あんた、教える側でしょ。 それなのに、「教えていただけませんでした」って(笑)。

主流学説は納得できないから間違ってるとか、自分の空想の中ではこんな現象がおきるとか、とくに、「熱による影響」を無視してモル数が減るから気体の体積が減少するとか、数式も物理シミュレーションも実験も何もない、ただの石田昭氏の空想をツラツラと書き連ねた物を読まされる「国内の2つの科学雑誌およびに英国の科学雑誌NETURE」の査読者たちに同情する。 この手の何の科学的価値もない「論文」が科学雑誌には山のように寄稿されており、そのふるい分けだけで相当な手間がかかっている。 書いた本人は大真面目に画期的な新説をまとめたつもりだろうが、科学者たちから見れば勘違いした素人の珍説に過ぎない。

ちなみに、石田昭氏の言う、「専門家」とは、山本寛氏のような「巨大地震は水素核融合で起きる!」というトンデモ本を出しているだけの疑似科学仲間にすぎない。 石田昭氏による情報歪曲等にて紹介しているが、山本寛氏は「巨大地震は水素核融合で起きる!」というトンデモ本を出しているが、地震の専門家でも核の専門家でもない。 工学部航空科卒でヤマハ発動機(株)に勤めていたという経歴はあるが、地震や核の研究開発には全く携わっていない。 エンジンについては専門家と言えるのかもしれないが、一般的な化学等の専門家でもない。 「当時の専門家」に意見を求めるなら、どうして、本物の専門家の意見を求めないのか。 本物の専門家に尋ねれば、「酸素と水素が結合して体積が減少する(少なくとも、3モルから2モルに縮小するので『引き』現象を生じるはず)というアイディア」が根本的に間違っていることをちゃんと教えてもらえたはずである。 単なる疑似科学仲間にすぎない自称専門家に聞くから「よく分からない」という答えが返って来るのである。

「体積が減少」する温度であっても減少は極僅か 

誤解①:爆発ならば「押し引き分布」が説明できない

定説論を学んだ方からは、爆発ならば初期移動の方向が全て震源から遠ざかる方向に向かうので、いわゆる「押し引き分布」が生じないはずだ・・・だから爆発説は違っているという指摘を受けます。 しかしこれはダイナマイトの爆発のようなものが固定観念としてあるためであって、水素の爆発ではそのようなことにはなりません。 下の図にあるようにボイラーが破壊されるときの平衡破綻型爆発ようなExplosionと水素と酸素の結合で体積が減少するImplosionがほぼ同時に起きることが、地震現象特有のメカニズムであります。

「平衡破綻型爆発と爆縮」(笑)

誤解②:爆発ならば粗密波(縦波)しか発生しないはず

同じことですが、爆発ならば粗密波(縦波)しか発生しないはずだ。 実際にはせん断波(横波)が発生しているので、爆発理論はおかしいと主張する方があります。 ダイナマイトの爆発ならば頷ける理屈ですが、水素爆発(Detonation)というのは水素と酸素の化学反応のことであり、体積が減少することが大きな特徴です。 ボイラー爆発のような平衡破綻型の爆発(Explosion)と体積が減少する爆縮(Implosion)が同時に生じていることが複雑なところなのです。

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百万歩譲って、「体積が減少」すると仮定しよう。 その場合、理想気体の状態方程式から、反応熱が生じる化学反応で体積は反応前後のモル比よりも小さくなることはない。 だから、「水素と酸素の結合」後の体積は、最も小さくなる場合でも、3分の2が限度である。 仮に、体積が3分の2になるとして、体積変化前後の形が相似形であれば、一次元上の大きさは約87.36%となる。 この前提で石田昭氏の絵を描きなおすと次のようになる。

体積3分の2

この図を見れば一目瞭然であるように、体積がモル数に比例するなら石田昭氏が「爆縮」と呼ぶような体積の激減はあり得ない。 この程度の「体積が減少」で「マグマ溜り」が「破壊され」ることには無理があろう。 「水素と酸素の結合で体積が減少する」としても、それは、先に説明した通り、最大でも3分の2を限度とする気圧低下を伴うだけである。 よって、「容器」=「マグマ溜り」の中に「平衡破綻型の爆発」を引き起こすほどの高い圧力が溜まっているなら、「水素と酸素の結合で体積が減少する」ことによる気圧低下の方が遥かに小さい。 内部の超高圧で「破壊され」なかった「容器」=「マグマ溜り」が、その程度の気圧低下で「破壊され」るわけがない。 「破壊され」る寸前の最後の一押しということであれば可能性がないとは言えないが、内部の超高圧で「破壊され」るまでに至らず、かつ、不足分が僅かな気圧低下で補えるのでは、偶然ができすぎている。 それならば、「水素と酸素の結合で体積が減少する」ことによって「マグマ溜り」が「破壊され」るよりも圧倒的に高い頻度で、「水素と酸素の結合で体積が減少する」ことと関係なく「マグマ溜り」が「破壊され」ていなければおかしい。 であれば、地震の大部分は「水素と酸素の結合で体積が減少する」ことがない「平衡破綻型の爆発」だけになり、地震爆発論(笑)理論が破綻する。

「マグマ溜り」と爆鳴気の空間的位置関係の矛盾 

誤解①:爆発ならば「押し引き分布」が説明できない

定説論を学んだ方からは、爆発ならば初期移動の方向が全て震源から遠ざかる方向に向かうので、いわゆる「押し引き分布」が生じないはずだ・・・だから爆発説は違っているという指摘を受けます。 しかしこれはダイナマイトの爆発のようなものが固定観念としてあるためであって、水素の爆発ではそのようなことにはなりません。 下の図にあるようにボイラーが破壊されるときの平衡破綻型爆発ようなExplosionと水素と酸素の結合で体積が減少するImplosionがほぼ同時に起きることが、地震現象特有のメカニズムであります。

「平衡破綻型爆発と爆縮」(笑)

誤解②:爆発ならば粗密波(縦波)しか発生しないはず

同じことですが、爆発ならば粗密波(縦波)しか発生しないはずだ。 実際にはせん断波(横波)が発生しているので、爆発理論はおかしいと主張する方があります。 ダイナマイトの爆発ならば頷ける理屈ですが、水素爆発(Detonation)というのは水素と酸素の化学反応のことであり、体積が減少することが大きな特徴です。 ボイラー爆発のような平衡破綻型の爆発(Explosion)と体積が減少する爆縮(Implosion)が同時に生じていることが複雑なところなのです。

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図には唐突に「容器」なるものが出現する(笑)。

容器とはマグマ溜りを意味していますが、そう考えた経緯を説明します。

地震爆発論(笑)ー批判版ー - 石田地震科学研究所

どうやら、石田昭氏は、密閉された「マグマ溜り」に高圧の何か(マグマ?)が溜まっていて、「爆縮」によってその密閉状態が「破壊され」て「平衡破綻型の爆発」が発生すると言いたいようだ(笑)。

まず、それならば説明が全く足りていない。 「容器」が何を意味していて、その中で何がどうなっているのか、全く説明されていないのである。 説明文にない、石田昭氏の空想の中だけにしかないものを、読んだ人間に理解しろというのは無理がある。

石田昭氏が描いた図を元にすれば、「蓄積」した「解離ガス」と「容器」=「マグマ溜り」の位置関係は次のようになる。

マグマ溜り(笑)

では、この爆鳴気の存在する場所は、開けた空間なのか、それとも、岩石等が詰まっているのか。

前者であるなら、中空に「容器」=「マグマ溜り」が浮いていることになる(笑)。 この中空の「マグマの流路」と「マグマ溜り」は、どのようにして形成されるのか。 爆鳴気の存在する空間が先にあった場合、下からせり上がってきたマグマが、タワー型の「マグマの流路」と「マグマ溜り」を形成することになる。 「マグマの流路」と「マグマ溜り」が先にあった場合、「マグマの流路」と「マグマ溜り」の外壁が残したまま、その周囲だけが削られたことになる。 いずれであっても、神の所業としか考えられない奇跡である。 そもそも、「マグマ溜り」に「ボイラーが破壊されるときの平衡破綻型爆発ようなExplosion」が生じるほど圧力が蓄積されているなら、「マグマ溜り」の薄い壁など、「水素と酸素の結合で体積が減少するImplosion」が起きる前に容易に破壊されてしまうだろう。

後者、すなわち、爆鳴気の存在する場所に岩石等が詰まっているなら、そこに爆鳴気が存在できるわけがない。

以上の通り、石田昭氏の描いた図のような、「蓄積」した「解離ガス」と「容器」=「マグマ溜り」の位置関係はありえない。

せん断波(横波)の発生を全く説明できていない 

誤解①:爆発ならば「押し引き分布」が説明できない

定説論を学んだ方からは、爆発ならば初期移動の方向が全て震源から遠ざかる方向に向かうので、いわゆる「押し引き分布」が生じないはずだ・・・だから爆発説は違っているという指摘を受けます。 しかしこれはダイナマイトの爆発のようなものが固定観念としてあるためであって、水素の爆発ではそのようなことにはなりません。 下の図にあるようにボイラーが破壊されるときの平衡破綻型爆発ようなExplosionと水素と酸素の結合で体積が減少するImplosionがほぼ同時に起きることが、地震現象特有のメカニズムであります。

「平衡破綻型爆発と爆縮」(笑)

誤解②:爆発ならば粗密波(縦波)しか発生しないはず

同じことですが、爆発ならば粗密波(縦波)しか発生しないはずだ。 実際にはせん断波(横波)が発生しているので、爆発理論はおかしいと主張する方があります。 ダイナマイトの爆発ならば頷ける理屈ですが、水素爆発(Detonation)というのは水素と酸素の化学反応のことであり、体積が減少することが大きな特徴です。 ボイラー爆発のような平衡破綻型の爆発(Explosion)と体積が減少する爆縮(Implosion)が同時に生じていることが複雑なところなのです。 これが地震の教科書にある震源でダブルカップルという二つの偶力が生じる原因、そして「押し」と「引き」という二つの動きが発生する原因、またその境界に断層という「傷あと」ができる原因なのです。

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容器とはマグマ溜りを意味していますが、そう考えた経緯を説明します。

地震爆発論(笑)ー批判版ー - 石田地震科学研究所

百万歩ほど譲って、「ボイラーが破壊されるときの平衡破綻型爆発ようなExplosionと水素と酸素の結合で体積が減少するImplosionがほぼ同時に起きる」としても、石田昭氏の主張するような「押し領域」と「引き領域」に分かれるわけがない(笑)。 「マグマの流路」に溜まった「解離ガス」の「水素と酸素の結合で体積が減少する」なら、当然、「引き」は「マグマの流路」の方向に誘導される。 そして、「押し」も「容器」=「マグマ溜り」が破壊され得る「マグマの流路」の方向にしか発生しないはずである。 それなら、「押し」も「引き」も「マグマの流路」の方向に発生するはずである。 同じ方向に「押し」と「引き」が発生するなら、「ダブルカップルという二つの偶力が生じる」ことはないし、ダイナマイトの爆発と同様に「せん断波(横波)が発生」しないはずである。 よって、「ボイラー爆発のような平衡破綻型の爆発(Explosion)と体積が減少する爆縮(Implosion)が同時に生じて」も「粗密波(縦波)しか発生しない」はずであり、地震爆発論(笑)は「せん断波(横波)が発生」する自然地震とは現象が一致しない。

さらに、百万歩ほど譲って、「蓄積」した「解離ガス」が「容器」=「マグマ溜り」を取り囲んでいたとしよう(笑)。

マグマ溜り(笑)

おそらく、石田昭氏は、「容器」=「マグマ溜り」の周囲からは、「水素と酸素の結合で体積が減少するImplosion」によって強く押されるので、「ボイラーが破壊されるときの平衡破綻型爆発ようなExplosion」は「マグマの流路」方向にしか圧力の逃げ場がないと考えたのではないか。 しかし、「体積が減少する」のであれば、圧力は低下するのであり、「水素と酸素の結合で体積が減少するImplosion」では、強く押されるどころか、逆に、引かれるのである。 よって、「ボイラーが破壊されるときの平衡破綻型爆発ようなExplosion」は水平方向も含めた全方向に作用する。 ここで、「マグマの流路」の方向に爆鳴気がないと仮定すれば、「マグマの流路」以外の方向は「ボイラーが破壊されるときの平衡破綻型爆発ようなExplosionと水素と酸素の結合で体積が減少するImplosion」が中和されて威力は弱くなる。 このように、いくつもの化学や物理の法則に反してようやく、「押し領域」と押しも引きもない領域を説明可能になるが、「引き領域」の説明はできない。

以上の通り、中学生程度の科学知識があれば、「ボイラー爆発のような平衡破綻型の爆発(Explosion)と体積が減少する爆縮(Implosion)が同時に生じて」も強い方向性を持つ作用が生じないことは容易に理解できる。 そして、強い方向性を持つ作用が生じない以上、「地震の教科書にある震源でダブルカップルという二つの偶力が生じる原因、そして『押し』と『引き』という二つの動きが発生する原因、またその境界に断層という『傷あと』ができる原因」が説明できないことも容易に理解できる。

圧力というのは全方向に作用しますから、いくら大きくても、せん断力に置き換わることはありません。 地上に980ガルを超えるような加速度を与え、震動被害を発生させるのは、爆発的なエネルギーでしか説明できません。

新・地震学セミナー(3191-3210) - 石田地震科学研究所

「圧力というのは全方向に作用しますから、いくら大きくても、せん断力に置き換わることはありません」は、石田理論にこそ当てまはる話である。 「爆発的なエネルギー」でも「全方向に作用」するのでは「せん断力に置き換わることはありません」。

熱力学第一法則(エネルギー保存則)破綻 

地震現象は地下において起きる水素の爆発(爆鳴気爆発:Detonation)であると考えるまったく新しい地震発振理論です。

その水素はどうして発生するのか、地下水がマグマの高熱に接して起きる熱解離という作用で発生するのです。 地下水だけでなく、マグマには大量の水が存在しています。 その水の化学反応で地震が発生するのです。

もう少し詳しくいいますと、水が解離する度合い(解離させる能力といってもいいでしょう。)は次の図に示すように温度と圧力で変化します。

「水が解離する度合い」(笑)

通常、地下ではこの解離度に応じて安定した状態、静穏な状態でおさまっています。 しかし、マグマが上昇したり、地殻に亀裂が入って圧力が変化すると、静穏が破られます。 すると状況は一変し、その場の熱と圧力によって決まる水の解離度に応じて、結合(爆発)したり、解離したりの反応が騒々しく起こります。

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誤解①:爆発ならば「押し引き分布」が説明できない

定説論を学んだ方からは、爆発ならば初期移動の方向が全て震源から遠ざかる方向に向かうので、いわゆる「押し引き分布」が生じないはずだ・・・だから爆発説は違っているという指摘を受けます。 しかしこれはダイナマイトの爆発のようなものが固定観念としてあるためであって、水素の爆発ではそのようなことにはなりません。 下の図にあるようにボイラーが破壊されるときの平衡破綻型爆発ようなExplosionと水素と酸素の結合で体積が減少するImplosionがほぼ同時に起きることが、地震現象特有のメカニズムであります。

「平衡破綻型爆発と爆縮」(笑)

誤解②:爆発ならば粗密波(縦波)しか発生しないはず

同じことですが、爆発ならば粗密波(縦波)しか発生しないはずだ。 実際にはせん断波(横波)が発生しているので、爆発理論はおかしいと主張する方があります。 ダイナマイトの爆発ならば頷ける理屈ですが、水素爆発(Detonation)というのは水素と酸素の化学反応のことであり、体積が減少することが大きな特徴です。 ボイラー爆発のような平衡破綻型の爆発(Explosion)と体積が減少する爆縮(Implosion)が同時に生じていることが複雑なところなのです。

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石田昭氏は、エネルギー保存則も理解していないのではないだろうか(笑)。 水素と酸素が化合して発生するエネルギーは、水を水素と酸素に分離するときに必要なエネルギーと等しい。 よって、「マグマの高熱に接して起きる熱解離という作用」で発生した「水素の爆発」が核爆発かそれ以上のエネルギーを生み出すなら、「マグマの高熱に接して起きる熱解離という作用」で核爆発かそれ以上のエネルギーをマグマから水に与えなければならない。 であれば、「水素と酸素の結合」されるまでの間、その膨大なエネルギーは一体どこに消えるのか。

そのエネルギーが消えてなくならないなら、その時に、水が水蒸気になる膨張圧力は、核爆発かそれ以上のエネルギーを持つことになる。 その時点で水蒸気爆発が発生しないなら、核爆発かそれ以上のエネルギーを持つ膨張圧力を受けても破壊されないよう、水蒸気溜まりが耐えたことになる。 であれば、それよりもエネルギーの小さい「水素と酸素の結合」で石田昭氏の言う「容器」が容易に破壊されるのはおかしい。 百万歩ほど譲って、水が水蒸気になるときの膨張圧力で「容器」が破壊されず、「ボイラーが破壊されるときの平衡破綻型爆発ようなExplosionと水素と酸素の結合で体積が減少するImplosionがほぼ同時に起きる」ことがあるとしよう。 その場合も、毎回毎回、そうなるのは偶然にしてはできすぎている。 少なくとも、何回かに1回は水蒸気爆発による地震が起きなければおかしい。 そして、その水蒸気爆発による地震は、先ほど説明した通り、「地下において起きる水素の爆発」よりも大きなエネルギーを持っているので、当然、規模もより大きいはずである。 つまり、「地下において起きる水素の爆発」でM9の地震が発生するなら、水蒸気爆発による地震はそれ以上の規模になるはずである。 さらに、水蒸気爆発による地震であれば、当然、「せん断波(横波)が発生」しないはずである。 「せん断波(横波)が発生」しないM4以上の地震が発生すれば、地下核実験の疑惑で世界中が騒然となるはずである。 しかし、過去に、日本で地下核実験が疑われる地震が起きたと騒動になったことは一度もない。 以上の通り、地震爆発論(笑)が正しいなら、地震大国である日本において、「せん断波(横波)が発生」しないM4以上の地震が起きないことが説明できない。

さらに、水が「マグマの高熱に接」することがない場合、膨大なエネルギーは一体どこに消えるのか。 「マグマの高熱に接して起きる熱解離という作用」が起きなければ、核爆発かそれ以上のエネルギーがマグマに留まったままとなるはずである。 いや、高温部から低温部の方向にしか熱が流れないことを考えれば、「熱解離という作用」が終わってもマグマが著しく冷え込むことは考えられないから、マグマの持っていたエネルギーは水に与えられるエネルギーよりも遥かに大きいはずである。 つまり、マグマは、核爆発を遥かに超える凄まじいエネルギーを持っていることになる。 石田昭氏の理論によれば、「マグマの高熱に接して起きる熱解離という作用」が発生するためには、「マグマが上昇した」先に水があるか、「地殻に亀裂が入って圧力が変化」してマグマに水が流れ込むか、「廃液などを圧入することによって、既存の地下水を高温度の領域に押しや」る等の事象が必要となる。 しかし、マグマの近辺に必ずしも地下水があるとは限らないし、人間が必ず「廃液などを圧入」するとは限らない。 仮に、「マグマの高熱に接して起きる熱解離という作用」が発生したとしても、まだ、マグマはとてつもないエネルギーを蓄えたままのはずである。 そのような巨大なエネルギーは、一体、どこに消えてしまうのか。

それほど膨大な熱エネルギーが蓄えられていると仮定しよう。 熱エネルギーは放置すれば、ドンドン外部に放出されるし、ドンドン別のエネルギーに変わってしまう。 人工的な手段でそれを遅くすることは可能でも、熱力学の第二法則(エントロピー増大則)により、完全に防ぐことはできない。 そして、そのエネルギーが膨大であればあるほど、放出や変換は激しくなる。 具体的には、高熱のマグマは個体の岩石よりも軽いため、地面を押し上げる。 核爆発を超える熱エネルギーがあるのなら、マグマが地面を押し上げる力が相当に強いので、容易に地面を突き破るだろう。 石田昭氏は「マグマが上昇したり、〜すると」などと仮定として主張するが、核爆発を超える熱エネルギーがあるのならマグマが上昇しないわけがない。 その結果、巨大な噴火が発生するし、火山性の地震も発生する。 当然、その規模も大地震並になるはずである。 つまり、「マグマの高熱に接して起きる熱解離という作用」が起きるのを待つまでもなく、核爆発を遥かに超えるエネルギーがあるだけで大地震が起きなければおかしい。 つまり、百万歩ほど譲って地震爆発論(笑)が正しいと仮定するなら、強大なエネルギーを持つマグマが巨大噴火を引き起こす前に、セッセと地下に水を送って少しずつマグマのエネルギーを放出した方が望ましいことになる。

石田昭氏は、「地震現象は地下において起きる水素の爆発(爆鳴気爆発:Detonation)である」と主張するには大量の水素の発生原因が必要なことには気づいたようだ。 しかし、それを「マグマの高熱」にしたせいで、「マグマの高熱に接して起きる熱解離という作用」以外での余剰エネルギーの行き先が全く説明できなくなっている。 もちろん、「地下において起きる水素の爆発(爆鳴気爆発:Detonation)」を数ある地震発生メカニズムのうちの一つに過ぎないと位置付ければ、エネルギーの行き先は説明可能になる。 しかし、それでは「地震現象は地下において起きる水素の爆発(爆鳴気爆発:Detonation)であると考える」理論が根底から崩れてしまう。 「地震現象は地下において起きる水素の爆発(爆鳴気爆発:Detonation)である」ならば、水素発生の直前に核爆発並のエネルギーが発生し、かつ、そのエネルギーの大部分が水素生成等で消費されなければ、エネルギー保存則を破ってしまう。 だが、「マグマの高熱に接して起きる熱解離という作用」では、水素発生の直前に都合良く核爆発並のエネルギーが発生することを説明できないし、水素生成後もとてつもないエネルギーがマグマに残ってしまう。 以上の通り、「地震現象は地下において起きる水素の爆発(爆鳴気爆発:Detonation)である」と仮定するとエネルギー保存則が破綻する。 石田昭氏は、永久機関でも提唱するつもりだろうか(笑)。

波の基本法則を理解していない 

しかし、それは前述のビデオにあるように、粘弾性体としてのマグマが爆発的な振動(高周期成分波)の一部を伝播させているだけで、殆どのエネルギーは二層構造の地殻内部を屈折と反射を繰り返しながら、伝播しているのです。

「屈折」(笑)

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石田昭氏は屈折率を理解していないのではないか(笑)。 石田昭氏はマントルを「粘弾性体」であると主張している。 また、石田昭氏は地殻は固体であると認めて、その下層を「速度が速い第二層」としている。 それならば、地殻の下層の方がマントルよりも速く波が伝わるはずである。 であれば、図の水色の層からピンクの層への屈折方向は明らかに逆である。 図の方向への屈折であれば、入射角が一定以上になれば全反射となるので、「マントルへ進入するのはほんの一部のエネルギーである」という主張が成り立つ。 しかし、屈折方向が逆であれば「マントルへ進入するのはほんの一部のエネルギーである」という主張は成り立たない。

尚、地震爆発論(笑)の反証にて「殆どのエネルギーは二層構造の地殻内部を屈折と反射を繰り返しながら、伝播している」理論が容易に反証できることを示す。 とくに、走時曲線は理論値と実測値が一致しないことを定量的に示す。

  • シャドーゾーン
  • 走時曲線
  • 距離減衰率

「化学的立場から見ると400km以深のマントル物質は熔融している」(笑) 

マントルを化学的立場から見ると、これまでにもセミナー([1110][1146]など)や ニューオフィス37で紹介してきたように400km以深のマントル物質は熔融している可能性があります。 しかしマントルを物理学的に見た地震学の立場では、マントルは固体であるということが走時表の研究から証明されていることになります。

新・地震学セミナー(1171-1190) - 石田地震科学研究所


このように1600℃以下の温度で解けてしまう橄欖岩が地球の深部まで固体のままで存在するとは思えません。 ニューオフィス34の疑問点でも述べましたがマントルの下部では4000℃と言う高温になっています。 地球内部の温度分布は地震波速度の分析からインバージョン法と言う手法で解析したものであり、本当に4000℃になっているのかどうかは分かりませんが、マントル全体が固体であって、部分的に熔解していると言うのは不自然だと思います。

新・地震学セミナーからの学び 37 マントルとマグマの実像 - 石田地震科学研究所

石田昭氏は、圧力で融点が変わることを理解していないようだ(笑)。 石田昭氏は「マントルの下部では4000℃と言う高温になって」いるから、「化学的立場から見ると400km以深のマントル物質は熔融している」と主張する。 しかし、高圧下でのマントルの融点は高いので、「マントルの下部では4000℃と言う高温になって」いることをもって「化学的立場から見ると400km以深のマントル物質は熔融している」とは結論付けられない。 マントル下部の融点は諸説あるが、一例として最も融けにくいマントル鉱物の超高圧下での融点決定に成功しました - 愛媛大学によると5600℃だとされる。 これなら、4000℃でも固体である。

石田昭氏の主流学説に対する無理解にて石田昭氏のインバージョン等に対する誤解を紹介するが、「地球内部の温度分布は地震波速度の分析からインバージョン法と言う手法で解析したもの」は全くの意味不明である(笑)。 「インバージョン法と言う手法で解析したもの」が「地震波速度の分析」なのであって、「地震波速度の分析」結果を「インバージョン法と言う手法で解析」するわけではない。 そして、温度と波の伝搬特性の関係式が導けないので、地震波の解析から「地球内部の温度分布」を直接計算することはできない。 地震波の解析から直接的に求められるのは、伝搬速度や減衰率の分布である。 波の基本法則に伝搬速度と非圧縮率、密度、剛性率の関係式があるので、伝搬速度から物質の状態(液体か固体か、あるいは、その中間か)が推定できる。 そして、地球の質量分布が分かれば地球内部の圧力が計算できる。 圧力が分かれば融点が推定でき、融点と物質の状態が分かれば、そこから温度が推定できる。 それらから「マントルの下部では4000℃と言う高温になって」いると推定されているのである。 ただし、これらパラメータは全て正確に分かっているわけではないので、推定値の精度はあまり良くない。 しかし、物質の状態(固体)から化学的に温度を推定しているのだから、当然、「化学的立場から見ると400km以深のマントル物質は熔融している」なんてことはあり得ないのである。

地震爆発論学会ではマントルは熔融しているという立場を取ります。 原始の地球はマグマオーシャンといわれる熔融マグマの海であったはずです。 地球表面のマグマが冷却され、固まって地球の表皮つまり地殻が完成し、海もできて動植物や人間が生息できるようになってきたというのが地球の歴史でしょう。 そうだとすれば地殻の下部、地球内部はマグマオーシャンのままのはずです。

地震爆発論とは - 地震爆発論学会 地震爆発論学会解説 - 石田地震科学研究所

石田昭氏は億年単位の時間経過が全く想像できないのではないか(笑)。 石田昭氏は「地球表面のマグマが冷却され、〜てきたというのが地球の歴史」だとすれば「マントルは熔融している」「地殻の下部、地球内部はマグマオーシャンのまま」と主張する。 しかし、どのような論理でそう結論づけられるのか全く意味不明である。 そのような歴史が示すことは、充分な時間が経過して芯まで冷え固まったか、未だ芯まで冷え固まっていないかのいずれかの可能性を示唆するが、どちらが正しいのかは判断しようがない。 むしろ、億年単位の時間が経過しているのに表面の極一部しか冷え固まっていない方が不自然であろう。

石田昭氏はアルキメデスの原理を理解していないのではないか(笑)。 もしも、地球の表面から極めて近いマントルが、冷え固まることなく「マグマオーシャンのまま」であれば、冷え固まった地殻よりも軽い「マグマオーシャン」が頻繁に浮いてくるはずである。 地球の大きさにおける地殻は非常に薄く、それに比べて巨大な「マグマオーシャン」が浮き上がろうとする力には到底抵抗できるはずがない。 それではそこら中が活火山だらけになり、地表は人類が住むには適さない環境になる。

力に関する基本法則を理解していない 

さて、マントルが液体であるとすると、どんなことが起きるのかというと、地球には太陽とか月、その他の惑星からの引力が働いていますから、その> トータルの力として、潮汐を起こす力、起潮力というものが働きます。 この起潮力によって、海水は球体である地球上で、ラグビーボールのような形状で膨らもうとします。 そういう力が働いている中を、地球は一日に一回自転しますので、ラグビーボールの長手方向に当たるときに、満潮、九〇度ずれた位置のときに、干潮となるのです。 ですから、両極近くは一日一回の干潮になりますが、それ以外の場所では、大抵一日二回の干潮が生ずるのです。 この起潮力はプレートの下の流動体にも同じく働いていますから、本当にプレートがマントルに乗って移動しているのなら、地球自体も、一日に二回、ゴムまりのように動いてしまうはずです。

しかし、実際はそうではありません。 卵の殻のように薄い地殻ですが、内部の流動体が、ラグビーボールのように変形しようとするのを、しっかりと踏ん張って、動かないようの包んでくれているのです。 だから地殻の上の流動体である海水だけが、ラグビーボールのように変形して、一日二回の干潮、満潮という現象を起こしているのです。 これから推定しても、マグマを十二枚のプレートで包んでいて、そのプレートが移動し、他のプレートの下に潜り込んでいくなどということはあり得ないと思うのです。

地震の謎を解く - 地震爆発論学会P.26,28

石田昭氏は、「卵の殻のように薄い地殻」が「しっかりと踏ん張って、動かないようの包んでくれている」と主張する(笑)。 確かに、「卵の殻のように薄い地殻」が、自分自身にかかる潮汐力(起潮力)にのみ抵抗すれば良いケースであれば、「しっかりと踏ん張」ることは可能かもしれない。 当然、自分自身に掛かる潮汐力(起潮力)にのみ抵抗すれば良いケースでは、地球内部が固体か真空である必要がある。 しかし、「マントルが液体である」なら、内部の流動体が受ける潮汐力(起潮力)も「卵の殻のように薄い地殻」にかかってくる。 地球規模の潮汐力(起潮力)が「卵の殻のように薄い地殻」にかかるなら、相当強い力が「卵の殻のように薄い地殻」にかかることになる。 定性的な予想でも強大な力がかかることが予想されるので、当然、「しっかりと踏ん張って、動かないようの包んでくれている」という結論を導くには、「卵の殻のように薄い地殻」にかかる力と「しっかりと踏ん張」れる限界を計算で比較する必要がある。 しかし、石田昭氏は、何ら計算式を示さず、かかる力のスケールが全く違う流氷の例え話をもって、、「しっかりと踏ん張って、動かないようの包んでくれている」という結論を導いている。

必要性の乏しい珍妙な仮説を提示し、その仮説で辻褄の合わない事実がある場合に、さらに珍妙な仮説を持ち出すのは疑似科学の特徴である。 そして、疑似科学では、その珍妙な仮説の辻褄があっていないことも珍しくない。 この場合、石田昭氏は、「マントルが液体である」という必要性の乏しい珍妙な仮説を提示し、それが潮汐力(起潮力)と矛盾するので、「卵の殻のように薄い地殻」が「しっかりと踏ん張って、動かないようの包んでくれている」というさらに珍妙な仮説を持ち出した。 しかし、石田昭氏は「卵の殻のように薄い地殻」にかかる強大な力を全く計算しておらず、追加の珍妙な仮説の辻褄すら合わせていない。

距離による圧力減衰の無視 

例えば、昨年スペインのロルカが起きた地震は、地下水の汲み上げによって地下水位が250メートルも低下したことが原因とされていますが、25気圧もの圧力低下によって、上図からわかるように解離度が高まり、水素ガスが蓄積され、爆発したことが理解できます。 また、デンバーでの廃液注入やCCS(CO2の地下貯留)プロジェクト、およびシェールガスの採掘に際して地震が起きていますが、廃液などを圧入することによって、既存の地下水を高温度の領域に押しやり、解離度を高めてしまったことが原因で地震を人為的に起こしてしまった可能性があることも理解できます。

地震爆発論学会解説 - 石田地震科学研究所


これが地震現象の正体です。 したがって解離している層が安定するまで、地震は繰り返し起こります。 これが大地震の後では解離層が大きく乱されるために、なかなか安定しない原因です。 また大地震ほど余震が止まらない原因です。 小さな地震ではすぐに解離層が安定するので、余震の数も少ないわけです。

地震爆発論とは - 地震爆発論学会 地震爆発論学会解説 - 石田地震科学研究所

石田昭氏は、圧力の基本法則等も理解していないのではないだろうか(笑)。 「地震現象は地下において起きる水素の爆発(爆鳴気爆発:Detonation)である」とする理論においては、言うまでもなく、「マグマの高熱に接して起きる熱解離という作用」による水素の発生地点が、「水素の爆発(爆鳴気爆発:Detonation)」地点であり、震源である。 つまり、石田昭氏は、水圧の減衰を一切考慮せず、CCSの圧入の20〜30kmの地点で「既存の地下水を高温度の領域に押しやり」核爆発級の「水素の爆発(爆鳴気爆発:Detonation)」が発生したと主張しているのだ(笑)。

雄勝、長岡 、苫小牧のCCS実験では、圧入地点から水平距離で約20〜約30kmの地点で地震が発生したとされる。 石田昭氏は、2011年の東北地方太平洋沖地震も いわき沖でのCCSによる人為的地震 セミナー倉庫1751-1770 - 石田地震科学研究所 だと主張する。 しかし、勿来・磐城沖地点では 当時計画していた調査井掘削による地質調査は事前の準備段階で中止とした 第1回 平成23年度CO2固定化・有効利用分野評価検討会資料6.A 二酸化炭素削減技術実証試験(プロジェクト)(中間評価) - 経済産業省P.13,14 ために圧入は一滴も行われていない。 そのことを指摘すると、石田昭氏は 東北大震災で5箇所(川辺先生の報告)から強制震動が発生したのは、天然ガス採掘で21Mpaから5Mpaまで減圧したことと無関係ではない 新・地震学セミナー(3031-3050) - 石田地震科学研究所 と言い出した。 しかし、本当に「天然ガス採掘で21Mpaから5Mpaまで減圧したこと」が原因であるなら、これは「天然ガス採掘」であってCCS実験ではないのだから、「いわき沖でのCCSによる人為的地震」は完全な言い掛かりであろう。

熊本地震では50kmほどの距離がありますが、50kmもの実距離を「地下水が移動」するのではなく、「地下水脈」の中でトコロテン式に地下水が「押し出される」、またはポンプの吸い上げ口に向かって「吸い上げられる」という「移動」が問題になります。

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石田昭氏は「地下水脈」をところてんの筒のようなものだと思っているらしい(笑)。 ところてんが出口方向に押し出されるのは、横方向には力の逃げ場がない筒の中に押し込められているからである。 そのような状態において、入り口側からは力が掛かれば、力の逃げ道は出口方向にしかないのだから、出口方向に押し出されるのは当然である。

しかし、「地下水脈」では、下方向以外の全ての方向に力の逃げ場があるため、遠い距離において「トコロテン式に地下水が『押し出される』」という現象は生じ得ない。 一般に、地下水脈は、不透水層の上に水が溜まったものであり、水平方向にも上下方向にも一定程度の空間的な広がりがある。 CCSでは、貯留層の上側に遮蔽層のある地層が利用されるが、それでも貯留層は一定程度の上下幅を持つ。 たとえば、全体図 - 日本CCS調査株式会社によれば、苫小牧の萌別層は上下150〜350m程度の幅があり、滝ノ上層の上下幅はもっと大きい。 また、特定二酸化炭素ガスの海底下廃棄の許可(平成30年3月28日付)の変更の許可の申請(平成30年7月19日付)に係る公告及び縦覧について 添付書類-1 特定二酸化炭素ガスの海底下廃棄に関する実施計画に係る事項 1/5 - 環境省p.19によれば、萌別層と滝ノ上層は少なくとも水平方向に10km×8km以上の広がりがある。 そのため、距離が遠ざかるにつれて、当然、伝搬される水圧は低下する。 よって、約20〜約30kmの地点で、核爆発級の「水素の爆発(爆鳴気爆発:Detonation)」を発生させるために必要な程度で「既存の地下水を高温度の領域に押しや」ることは不可能である。 尚、地下河川であれば、理論的にはもっと遠くまで水圧を伝達することが可能である。 しかし、そのためには、次の全ての条件を満足する必要がある。

  • 地下河川が圧入井から震源まで届いている
  • 一本道の主洞のみで支洞がない
  • 圧入井がこの地下河川を貫いていて、ちょうど圧入深が地下河川の深さと一致する
  • 震源近くで地下河川に穴が空いている

天然地下河川は鍾乳洞や溶岩洞のような特殊なものに限られ、距離も非常に短い。 日本最長の鍾乳洞の安家洞(日本最長洞窟でもある)は総延長で23.7kmであり、主洞は2.3kmしかない。 溶岩洞はもっと短く、世界最長の萬丈窟でも総延長で13.4km、主洞は8.9kmしかない。 石田昭氏は、3つのCCS実験のいずれにおいても、偶然にも、未発見の日本最大の支洞なき主洞のみの天然地下河川があり、それが偶然にも、圧入地点と震源を繋いでいたと主張するのだろうか(笑)。 それとも、人工地下河川により意図的に地震を引き起こした陰謀論でも主張するつもりだろうか(笑)。

どうやら、トコロテン仮説は、 セミナー倉庫1231-1250 - 石田地震科学研究所 にて最初に提示されたようである。 これは、CO2地中貯留プロジェクトリーダーから震源と注水地点が直線距離で約20km離れており、そんなに長い距離では影響が生じ得ないことを指摘されたことに対する苦し紛れの言い訳のようである。 しかし、ここで論じるべきことは、注水した水と震源に到達する水の同一性が必要かどうかではなく、水圧の減衰度合いである。 直線距離で約20km離れていても十分な水圧を維持できることを説明できなければ、トコロテン仮説は成立しない。 よって、石田昭氏の主張は見当違いで反論にすらなっていない。

第1図の萌別層を見ると、圧力はほぼ一定です。 つまり一定の圧力で“トコロテン”式に地下水を押しやっていることが分かります。 CO2そのものは所定の位置にあって、想定外の場所には貯留されないのかもしれませんが、押し出された地下水の先端部は何処になるのかを把握するのは難しいでしょう。

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定点観測に過ぎない「第1図」で「“トコロテン”式に地下水を押しやっていることが分か」るわけなどない(笑)。 観測地点において「圧力はほぼ一定」ということは、その地点において入ってこようとする水と出て行こうとする水が釣り合っていることを示しているだけである。 圧力だけでは、入ってくる水の方向も出て行く水の方向もわからず、そこから「“トコロテン”式に地下水を押しやっている」という結論を導くことは不可能である。 本当に「“トコロテン”式に地下水を押しやっている」かどうかを検証するなら、水脈全体での水の流れを調べる必要がある。

「“トコロテン”式に地下水を押しやっている」(笑)

しかし、「押し出された地下水の先端部は何処になるのかを把握するのは難しい」のでは、水脈全体で水の流れを全く把握できていないと白状しているのであり、「“トコロテン”式に地下水を押しやっている」ことを示す証拠は何もないと言っているに等しい。

胆振東部地震の2月の余震

2019年2月21日北海道胆振地方中東部の地震の評価(平成31年2月22日公表) - 気象庁 配置計画 - 日本CCS調査株式会社

尚、余震の震源は本震の震源から数km〜数10km離れているのだが、それぞれの震源地まで支洞で繋がっていると仮定すると、洞の数だけ水圧が低下するので、本震の震源地にも、余震の震源地にも、必要な程度で「既存の地下水を高温度の領域に押しや」ることができなくなる。 石田昭氏は、「解離している層が安定するまで」発生し続ける水素の爆鳴気が、「マグマの高熱に接して」も化学反応を起こすことなく、数km〜数10kmもあちこちに移動しまくるとでも言うのだろうか(笑)。 それとも、人工地下河川が、その都度、意図的に付け替えられた(もしくは、その都度、意図的に弁の開閉により行き先が変えられた)陰謀論でも主張するつもりだろうか(笑)。

さらに、どちらの仮定にしろ、広範囲にマグマが分布している必要がある。 主流学説であれば、本震発生前に地殻の歪に蓄えられていたエネルギーは、本震も余震も含めた全地震のエネルギーの合計にほぼ等しい勘定で差し支えない。 しかし、既に説明した通り、地震爆発論(笑)では、全地震のエネルギーの合計を遥かに超える熱エネルギーをマグマが持っていることになる。 仮に、後者の仮定において、かつ、100m×100mの範囲のマグマのエネルギーがM4.0以上の地震を引き起こすと仮定すると、震央が10km×10kmの範囲に分布しているなら、その範囲のマグマは【核兵器1発分のエネルギー】×1万×【同じ場所で余震を起こせる限度回数】を遥かに超える熱エネルギーを持っていることになる。 それほど莫大な熱エネルギーがあるなら、地下水が流入する前に、胆振地方は史上例を見ない超大規模噴火により壊滅するはずである(笑)。

また、「解離している層が安定するまで、地震は繰り返し起こります」理論では、水とマグマの関係で、地震のタイプ(本震−余震型、前震−本震−余震型、群発型)や震源の位置等が決まるはずである。 それでは 火山帯のように構造がもめている場所では群発型の地震が起こりやすい 強震動の基礎 第Ⅰ部:地震の基礎知識 第2章 地震活動 2.3.1 地震の群れの3タイプ - 防災科学研究所 という地下水の状況と全く無関係に地震のタイプが決まることや、 余震は本震の断層面上,またはそのごく近傍に発生する 強震動の基礎 第Ⅰ部:地震の基礎知識 第2章 地震活動 2.3.3 余震域と最大余震 - 防災科学研究所 という水とマグマの関係以外の要因「余震は本震の断層面上,またはそのごく近傍」で震源の位置が決まることを全く説明できない。 また、 前震は、余震と違って狭い範囲で発生する 前震活動はほとんどの場合、本震の破壊開始点付近で起きる 強震動の基礎 第Ⅰ部:地震の基礎知識 第2章 地震活動 2.3.4 前震と群発地震 - 防災科学研究所 のような、前震と余震の発生場所の違いも説明できない。

さらに、「マグマの高熱に接して」いる場所で水素が発生するなら、当然、発生した直後に「水素の爆発(爆鳴気爆発:Detonation」が発生するはずである。 そのような高温で爆鳴気が化学反応も起こさずに安定して存在し続けることは不可能である。 であれば、「既存の地下水を高温度の領域に押しや」ったことが原因で「解離度が高まり、水素ガスが蓄積され、爆発」するなら、当然、水圧発生直後に地震が発生なければおかしい。 しかし、CCS実験の圧入地点の約20〜約30kmで発生した地震には、次のような大きな時間のズレが生じている。

  • 雄勝では、圧入開始から約5年、圧入終了から9ヶ月後に地震が発生
  • 長岡では、圧入開始から1年3ヶ月後に地震が発生
  • 苫小牧では、圧入開始から2年5ヶ月、圧入中止から5日後に地震が発生
  • いわき沖の天然ガス生産操業開始から27年、終了から5年後に地震が発生

石田昭氏は、年単位の時間のズレをどう説明するつもりだろうか。

問題となるのは、圧力の増減によって解離の度合いが変化すること、つまり安定していた状態が乱されることだと思います。 (地下空間に安易な人為的改変を加えることが見直されるべきです。)

新・地震学セミナー(3031-3050) - 石田地震科学研究所

石田昭氏は、「廃液などを圧入することによって、既存の地下水を高温度の領域に押しやり、解離度を高めてしまったことが原因」説の矛盾を指摘されると、「圧力の増減」により「安定していた状態が乱されること」ことだと都合よく理論を修正してくる。 しかし、それでは、次のような点は全く説明できない。

  • 圧入等開始から地震発生まで何年も経っているが、圧入等開始は「安定していた状態が乱される」に該当しないのか?
  • 雄勝では圧入終了から9ヶ月後、長岡では圧入中に地震が発生しているが、これらの何処に「安定していた状態が乱される」要因があるのか?

デンバーの場合は解離ガスが減ったことで地震が減少しましたが、勿来沖の場合は長年の間に蓄積されていた解離ガスが、牡鹿半島沖の最初の自然地震の衝撃により、励起(着火)されたのではないでしょうか。

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石田昭氏は、「長年の間に蓄積されていた解離ガス」は、「地下水がマグマの高熱に接して起きる熱解離という作用で発生する」と主張する。 しかし、それならば、大量の「高熱」の「マグマ」は、一体、何処に行ったのか? 大量の「高熱」の「マグマ」に曝されながら、偶然にも「励起(着火)」せずに「長年の間に蓄積されていた」「解離ガス」溜まりが4箇所(「5箇所」のうちの1つが「自然地震の衝撃」なら残りは4つ)もあり、その4箇所とも偶然にも「最初の自然地震の衝撃により、励起(着火)」したとするのは、あまりにも話が出来すぎていないか。

「地下深くは力学的には固定端に当たります」(笑) 

しかし、以前から述べているように、地下深くは力学的には[固定端]に当たりますから、せん断応力が大きくなって滑るということはありません。

新・地震学セミナー(3191-3210) - 石田地震科学研究所

石田昭氏が何を根拠に「地下深くは力学的には[固定端]」と言っているのかサッパリ意味不明である。 ただし、人間の腕力のような、非常に小さな力に対しては、巨大質量の慣性を考慮すれば、実質的に固定端と見て差し支えなかろう。 しかし、大地を揺るがすような強大な力が働く場合は、「地下深く」であろうとも動いてしまうのだから固定端になるわけがない。

何でも「未知」を言い訳にすれば良いと思ってる(笑) 

酸水素ガス(ブラウンガス)の爆発過程はまだ完全には解明されていないと思います。 現代地震学が知らないメカニズム(未知科学)はまだまだあるはずです。

新・地震学セミナー(3031-3050) - 石田地震科学研究所

石田昭氏は、説明に行き詰まると、「まだ完全には解明されていない」「現代地震学が知らないメカニズム(未知科学)」のようにを言い訳して逃げる。 主流学説が間違いで自ら提示した珍説が正しいと主張しておいて、都合が悪くなった途端に「未知科学」を言い訳にするなら、幽霊実在論等のオカルトと何ら変わらない。 この石田昭氏の手口は「かもしれない」論法そのものである。

真っ当な科学における未知と石田昭氏の主張する「未知」は全く異質の代物である。

真っ当な科学では、現象Aに対応する仮説αが実証されている場合に、現象A(および仮説α)を既知として扱う。 逆に、現象Bに対応する実証された仮説がない場合に、現象Bを未知として扱う。 つまり、真っ当な科学における未知とは、確立した理論や法則がカバーできる範囲の外側のことを指す。

  • 説明「現象Aはこうである」
  • 質問「では、現象Bはどうなってるのか?」
  • 回答「それは『未知』です」

一方で、石田昭氏の主張における「未知」は、自身の主張する理論や法則の対象範囲のど真ん中にある。 そのど真ん中において、現象との辻褄合わせや実証ができない場合に、石田昭氏は「未知」を言い訳にする。

  • 質問「何を根拠に言っているのか?」
  • 質問「定量的に計算したのか?」
  • 回答「それは『未知』です」(笑)

言うまでもなく、真っ当な科学では、現象との辻褄合わせや実証ができない代物であれば、それは既存の現象をカバーできているうちに入らない。 しかし、石田昭氏は、何の根拠も示さずに、自身の主張する理論や法則がカバーできているうちに勘定してしまう。 それでいて、その矛盾を追求されると、「未知」を言い訳にして逃げるのである。

真っ当な科学における「未知」とは、言及不可能なことなのである。 だから、真っ当な科学者は、新たな手掛かりを見つけないことには「未知」に言及できないことを素直に認める。 真っ当な科学者は、根拠のない想像で安易に「未知」に言及したりはしない。 一方で、石田昭氏は、「未知」に対して言及不可能であることを認めない。 そして、自身の主張する理論や法則の欠陥に対する言い訳として「未知」を悪用する。

  • 科学者「現代科学でも分からないことはある」
  • 石田昭氏「俺には分かる」
  • 質問者「何を根拠に言ってるのか?」
  • 石田昭氏「根拠は『未知』だから分からないが、結論は分かっている」(笑)
  • 全員 「分かってねえじゃねえか(笑)」

確率に対する無知 

さらに、胆振東部地震もそうですが地震発生確率表では「発生確率が低いと表示されるところ」で起きています。 地震発生確率表にいったいどのような価値があるのでしょうか、まったく不明です。

新・地震学セミナー(3111-3130) - 石田地震科学研究所

石田昭氏は確率を全く理解していないようだ(笑)。

  • 「発生確率が低い」ことは現象が起きないことを意味しない
  • 「発生確率」が高いことは現象が必ず起きることを意味しない

確率と確実は違うことを石田昭氏は理解できていない。

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