量子力学の解釈

解釈とは? 

何故、「理論」と呼ばずに「解釈」と呼ぶのか。 それは、量子力学の、おそらく、最初の解釈であるコペンハーゲン解釈が、数式や類推、論理等によって構築した理論ではなく、「理論の背後にあるものは考えない」という思考放棄を宣言したものに過ぎないからである。 そのせいか、ちゃんと理論構築されているものまで「解釈」と呼ばれてしまうことが多い。

様々な解釈 

英語版のWikipediaには、多数のInterpretation(解釈)が掲載されている。 中には、theory(理論)やmechanics(力学)もあるが、コペンハーゲン解釈の代替候補となるものとして挙げられているのだろう。

Copenhagen interpretation(コペンハーゲン解釈
実験結果を重視し、原理については考えない。
De Broglie–Bohm theory, Quantum potential theory (ド・ブロイ&ボーム理論)、量子ポテンシャル理論
David Bohmが提唱した、量子ポテンシャルが粒子の軌跡に影響を与えるとする非局所的隠れた変数理論
Stochastic mechanics(確率的力学)
Edward Nelsonが提唱した、場の量子論に基づく対生成・対消滅の影響により、粒子がブラウン運動的な軌跡を取る非局所的隠れた変数理論。
Ensemble Interpretation, Statistical Interpretation, Minimalist Interpretation (集団解釈、統計解釈、最小主義解釈)
Time-symmetric quantum mechanics, Two state vector formalisim (時間対象量子力学、二状態ベクトル形式)
Y Aharonovが提唱した、時間的に逆方向の因果を想定する局所的隠れた変数理論。
Consciousness causes collapse(意識原因収縮?)
Many-worlds interpretation(多世界解釈
マクロのレベルの量子もつれとデコヒーレンスに基づく解釈。
Consistent histories(無矛盾履歴)
Many-worlds interpretationから多世界を除いたもの。
Many-minds interpretation(多精神解釈?)
Quantum logic(量子論理)
Garrett BirkhoffとJohn von Neumannが提唱した。
Relational quantum mechanics(関係量子力学?)
Transactional interpretation(交流解釈)
John G. Cramerが提唱した解釈。
Participatory Anthropic Principle(人間原理)
Modal interpretations(様相的解釈)
Theory of Incomplete measurements(不完全測定?)